ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(後編):フォトギャラリー(2/5 ページ)
リチウムイオン電池に近距離無線通信技術――。オーディオや映像以外でも、ソニーが先駆者となって切り開いてきた分野は多い。同社が持つ確かな基礎技術と、市場を生み出し、けん引してきたという実績は、ソニー復活の原動力となるのではないだろうか。
PC市場では、ソニーはどのようなポジションにいるのだろうか?
Dipert氏は、「デスクトップPC市場ではソニーは後れを取っており、同市場における影響力はほとんどない。デスクトップPCは成熟しており、ソニーが同市場に参入した時には既に縮小傾向にあった」と述べている。
「しかし、ノートPCでは、ソニーは素晴らしい製品を生み出している」(同氏)。
ソニーのノートPC「VAIO」は、「Eシリーズ」「Sシリーズ」「Tシリーズ」など、豊富な商品展開を行っている。これらのシリーズは、独自の「Rapid Wake」機能を搭載しており、スリープモードから2秒で高速起動できる。この他にも、内蔵のWebカメラを利用したジェスチャコントロール機能も搭載されており、ノートPC本体に触れなくても、音楽の早送りやボリュームの調節、Webサイトの閲覧、DVDの再生/一時停止、PowerPointを使ったプレゼンテーションなどが行える。
Dipert氏は、「VAIOは、『ThinkPad』(IBMが開発、現在はLenovoが開発/販売を行っている)と同じように、攻めの戦略を取っている。価格は高いが、Dellのような“ありきたりなPC”とは一線を画す製品を展開している。洗練された形や機能によって商品の付加価値を高める戦略は、Appleの『MacBook Pro』と似ている。AppleのMacユーザーは、Windowsが主流のPC市場において、たとえ価格が高くともMacを選ぶ」と述べている。
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