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ESECで見つけた“気になる技術”(後編) ハンドルさばきの見える化に虹彩認証、電子カルテ閲覧端末ESEC2013 フォトギャラリー(2/2 ページ)

組み込みシステムの展示会「ESEC2013」を写真で振り返る。後編では、ハンドルの傾きや道路のカーブの角度まで“見える化”する車載センサーや、病院での用途を想定した、電子カルテやオンデマンド番組を見るための端末を紹介する。

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 ESEC2013では、目新しい技術だけでなく、モーター制御や高信頼性のMLC SSDなど、システムを支える基本的な技術/製品の進歩を感じられる展示も多く見られた。


ハンドルの傾き、カーブの角度も“見える化”


組み込みソフトウェア開発などを手がけるアヴァシスのブースでは、「車載データの見える化」を目的とした車載関連ソフトウェア開発の展示が行われていた。写真は、スマートフォンのセンサーを利用してハンドルの傾きが細かく分かるツール。他にも、クルマの走行距離からカーブの角度まで複数の情報をスマートフォンで確認できるデモが行われていた。商品化するかどうかは、まだ未定だという(クリックで拡大)。

1チップで複数のモーターを高精度に制御


リコーは、DCモーター位置制御システム「スマートポジションモーター」を展示した。このシステムには、複数のモーターを1チップで制御できるICが用いられている。同ICは、5月9日からリコー複写機への導入が始まっている。デモンストレーションでは、シャープペンシルの芯を取り付けた筐体を4つのモーターで動かし、位置ずれを起こして芯を折ることなく正確に制御できることを示していた。筐体には、リコーの複写機に新しく採用されたDCモーターが搭載されている。HB型ステッピングモーターを搭載した従来の複写機に比べ、DCモーターを搭載した複写機は、消費電力が52%低いという。さらに、DCモーターの位置制御システムにフィードバック制御を取り入れることで、誤動作を防ぎ、高精度な制御が可能となった(クリックで拡大)。

高信頼性のMLC SSDが登場


TDKはMLC(Multi Level Cell) SSD 「SDG4A」を展示した。TDKが新たに開発したエンハンストECCをMLC SSDに搭載したことでエラー訂正能力が向上した。通常、MLC SSDのエラー訂正能力は約40ビット/1024バイトだが、本製品ではエラー訂正能力が最大71ビット/512バイトに向上している。一般的に、MLC SSDは、SLC(Single Level Cell) SSDよりも信頼性が低いと言われている。今回、信頼性を高めたMLC SSDを開発したことで、高価なSLC SSDを導入しなくても、信頼性の高いSSDが低価格で手に入ることになる。今後、TDKは、データサーバのデータストレージや、今までSSDを導入することがなかった新しい分野に対して販売に力を入れていくという(クリックで拡大)。

大量のバーコード処理でもお任せ


自動認識システムの総合メーカーであるマーストーケンソリューションの固定式イメージャー「TFIR-3171」。ここでいうイメージャーとは、バーコードの読み取りシステムを指す。郵便局の仕分け作業など、一度に多くのバーコード処理を必要とする場面で使われているという。使用しているカメラまで自社製造という会社は珍しいとのこと(クリックで拡大)。
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