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米ITCが「iPhone 4」などの輸入差し止めを決定、Appleが特許侵害と判断:ビジネスニュース
米国際貿易委員会(ITC)は、Appleの一部の製品がSamsung Electronicsの特許を侵害しているとして、米国への輸入差し止めを決定した。これらの製品には「iPhone 4」「iPad 2」などが含まれている。米大統領がITCの決定を承認すれば、輸入差し止めが実施される。
米国際貿易委員会(ITC:International Trade Commission)は2013年6月4日(米国時間)、Appleの一部の製品がSamsung Electronicsの特許を侵害しているとして、それらの製品の米国への輸入を差し止める決定を下した。
差し止めの対象となったのは、AT&T版の「iPhone 4」、「iPhone 3GS」、「iPhone 3」、初代の「iPad」と「iPad 2」の3G版と、いずれも旧モデルである。
ITCの決定は米大統領と米通商代表部に送られ、60日のレビュー期間中に承認されれば、輸入差し止めが実施されることになる。
Appleは、これに対して異議申し立てを行うとしている。
AppleとSamsungは、過去数年にわたり、スマートフォンとタブレット端末で特許係争を繰り返してきた。AppleにとってSamsungは部品のサプライヤでもあるが、長引く特許係争は、両社の関係にも影を落としている。
差し止めの対象となったのは、AT&T版の「iPhone 4」、「iPhone 3GS」、「iPhone 3」、初代の「iPad」と「iPad 2」の3G版と、いずれも旧モデル(画像は「iPhone 4S」)
【翻訳、編集:EE Times Japan】
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