米国ベンチャー発、子どもや高齢者を“みまもる”ウェアラブル機器:医療機器ニュース
CareProductの腕時計型/ブレスレット型ウェアラブル機器は、立っている、横になっているといった、ユーザーの行動パターンをモニタリングする。ビーコンと組み合わせて使うことで、ユーザーがいつもとは異なる場所で異なる行動パターンを取っていた場合、アラートが発信される。カメラを使用しないので、プライベートに配慮したみまもりシステムが構築できるとしている。
ウェアラブル機器の開発を手掛ける米新興企業のCarePredictは2014年3月、行動パターンをモニタリングして、子どもや高齢者の“みまもり”に生かす、「CareProduct Tempo(以下、Tempo)」の事前予約を開始した。同社にとって、初めての製品となる。
Tempoは腕時計型(男性用)またはブレスレット型(女性用)の機器で、搭載したセンサーにより、「歩いている」「走っている」「立っている」「横になっている」といった、ユーザーの日常生活における行動パターンをトラッキングしてモニタリングするものだ。CareProductが提供するハブとビーコンと組み合わせて使用する。ビーコンでユーザーの居場所(自宅内のみ)を検出できるので、カメラなどを使わずに、プライベートに配慮したみまもりシステムを構築することが可能だという。
いつもとは異なる場所で、異なる行動パターンが発生した場合、あらかじめ登録されている人物(以下、登録者)にアラートが通知される。例えば、「いつもリビングルームで1時間ほど横になる」ユーザーが、「リビングルームで何十時間も横になっている」場合、登録者の携帯電話機にアラートが送信される。ユーザーが気を失って倒れている、あるいはケガや痛みで動けないといった可能性が考えられるからだ。
Tempoのユーザーの活動パターンは、専用のページに記録されているが、登録者もそのページにログインして確認することができる。なお、同社によれば「プライバシーには、徹底的に配慮したモニタリング環境を提供する」という。
Tempoは、まずは米国内向けに販売を開始する。Tempoとハブ、ビーコン4個のキットで169米ドル(事前予約時の価格)。モニタリング費用は月19.99米ドル。2014年後半には、使用する国を選択できる機種を発表する予定だとしている。
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