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ソニーのメガネ型端末やGoogle Glassが勢ぞろい、米のウェアラブル機器展示会リポート:センシング技術(3/3 ページ)
ウェアラブル機器の開発者向け展示会「Wearables DevCon」が、米国で開催された。ソニーのメガネ型ウェアラブルコンピュータ「SmartEyeglass」をはじめ、「Google Glass」など話題のウェアラブル端末が勢ぞろいしたようだ。
Googleストリートビューと組み合わせることも想定
PLT Labsがコンセプトを発表したヘッドセットは、極めて初歩的な機器に見えるかもしれない。しかし同社の担当者によると、加速度センサーを搭載しているので、優れた性能を実現できるという。このヘッドセットは、ユーザーの頭の動きをトラッキングする他、自由落下の検知、歩数計機能なども搭載している。
将来的には、高齢者の転倒を検知したり、マルチトラックオーディオの回転を制御したりといった用途を想定しているという。また、ヘッドセットの方位データと、Googleのストリートビュー(Street View)を組み合わせて、観光客が道に迷った場合に使えるナビゲーション機能を実現することも可能になる。
ウェアラブル機器を開発しやすいプラットフォーム
Freescale Semiconductorのウェアラブル機器のベースとして使用できるプラットフォーム「WaRP」も展示された。WaRPには、Cortex-A9をコアに採用した同社のアプリケーションプロセッサ「i.MX 6SoloLite」の他、歩数計「Xtrinsic MMA9553」と電子コンパス「FXOS8700」、Cortex-M0ベースのマイコン「Kinetis KL16」を搭載している。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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