「2014年はウェアラブル機器発展の年」、レノボのCTOインタビュー:フィットネス以外でも活用分野見いだす(2/2 ページ)
レノボ(Lenovo)は、ウェアラブル向け部門の改革を進めているという。同社のCTOは、「ウェアラブル機器の発展を期待するも、設計にさまざまな制限があり、“勝利の方程式”を導き出すのは難しい」と語る。
Motorolaのスマートフォン部門とIBMのx86サーバ部門を買収する計画が完了すれば、Lenovoは競合するプロセッサアーキテクチャを用いるようになる。Hortensius氏はこの点について、「当社は既にARM、AMD、Intelと大規模なビジネスを行っており、それらの企業が提供する製品に極めて満足している」と述べている。
だが、Hortensius氏はARMサーバについては楽観してはいない。同氏はARMサーバについて「ARMサーバはまだ新しく、普及している他のサーバ向けプロセッサに比べて“検証段階”であるという印象を否めない」との見解を述べる。
Hortensius氏はEE Timesに対し、Lenovoはスマートフォンとタブレット端末の両方で大規模なビジネスを手掛ける唯一のPCメーカーであると語った。だが、同社の収益のうち3/4はデスクトップPCとノートPC事業から得たものだ。
Hortensius氏がCTOに就任して約1カ月。同氏はLenovoがIBMのノートPC「ThinkPad」部門を買収した2005年にLenovoに入社して以来、さまざまなポジションに就いてきた。
IBMのx86サーバ事業の買収が完了すれば、Lenovoは、急速に成長するデータセンター市場で戦うために必要な基盤と設計力を手に入れることになる。Lenovoは既にBaiduやTenCentなど、中国の大手Web企業にサーバを販売している。
レノボの地位
LenovoはPC市場ではシェア1位だが、IDC(International Data Corporation)によると、スマートフォン市場では4位、タブレット端末市場では5位となっている。
【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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