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パナソニック、4K映像の再生/表示用LSIをAV再生システム向けに本格展開ESEC2014 速報

パナソニックは、ESEC2014でフルHD画像であれば3系統を同時に圧縮再生処理できるシステムLSI「PH1-Pro4シリーズ」を用いた「4K映像再生システム」などのデモ展示を行った。

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 パナソニックは、「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」(2014年5月14〜16日、東京ビッグサイト)において、フルHD画像であれば3系統を同時に圧縮再生処理できるシステムLSI「PH1-Pro4シリーズ」を用いた「4K映像再生システム」のデモ展示などを行った。

 PH1-Pro4シリーズは、画像認識などの信号処理を行う「メディアプロセッサ」、H.264で圧縮された映像データを復号する「デコードエンジン」、フルHD映像を4K2K映像にアップコンバートする「映像処理エンジン」などを1チップに集積している。フルHD画像であれば3系統を同時に処理することが可能である。VGA画像であれば12系統の処理を同時に行うことができるという。

 ブースでは、PH1-Pro4シリーズを搭載した開発/評価のボードを用い、フルHD映像を4K映像に変換して表示する4K映像再生のデモ展示を始め、入力された複数映像をデコードして表示する「AV再生システム」やテレビ会議システムやセキュリティ監視システムなどの用途に向けた「AVネットワークコミュニケーションシステム」を提案した。


PH1-Pro4シリーズを搭載した開発/評価ボードを用い、4K再生システムなどの表示デモを行った (クリックで拡大)

 特にAV再生システムは、メディアプレーヤーやセキュリティカメラを使った監視システム、車載用のAVシステムやアラウンドビューシステムなどの用途に提案する。ブースでは8つのAVストリームを同時入力し、デコードしてディスプレイに表示するデモを行った。「AV再生システム向けでも、システムLSI単品に加えて、開発/評価ボードや4K映像処理用ソフトウェアなど、システム開発に必要な環境を含めて供給できる体制が整った」(説明員)ことから、2014年7月より本格的に提案活動を始める予定だ。特に、需要が拡大するセキュリティ監視システムなどの用途に期待している。


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