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「Google Glass」を分解、旧型プロセッサの搭載が意味するものとは?:米国で一般販売を再開(2/2 ページ)
米国で一般販売が開始された「Google Glass」。2014年4月に実施した1日限定の一般販売ではわずか1日で完売し、関心の高さがうかがえる。Google Glassの分解記事は以前にも掲載したが、今回はメインボードに搭載された部品に焦点を当てる。
旧型プロセッサの搭載が意味するもの
OMAP 4430は旧型のプロセッサだ。これは、開発期間の長さを物語るとともに、GoogleかFoxconnがOMAP 4430を大量に購入したことを示している。あるいは、現在のGoogle Glassが限定的なバージョンであることを示唆しているのかもしれない。もしGoogleがGoogle Glassの新しいバージョンを開発するのであれば、インテルやNVIDIA、Qualcommのプロセッサを採用するだろう。
Google Glassは1500米ドルで一般販売されたが、BOM(部品コスト)が100ドル以下とみられることから、GoogleはGoogle Glassから多大な利益を得られるようにみえる。ただし、長い開発サイクルやそれに関連する費用を考慮すれば、利益が出るか出ないか、ぎりぎりのところではないだろうか。
【翻訳/編集:EE Times Japan】
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