2014年の半導体需要はスマホ/車載向けで前年比6.5％増へ：WSTS 半導体市場規模予測（2/2 ページ）

世界半導体市場統計（WSTS：World Semiconductor Trade Statistics）は、2014年の半導体市場予測を発表した。2014年はスマートフォンや車載用途の半導体需要が好調に推移する見通しから、2013年に比べて6.5％増と予測した。伸長率が5％を超えるのは2010年以来、4年ぶりとなる。

[馬本隆綱，EE Times Japan]

製品別市場予測

　2014年の製品別市場予測は、ディスクリートが前年比7.1％増の195億米ドル、オプトは同8.6％増の300億米ドル、センサーは同9.1％増の88億米ドル、IC全体は6.1％増の2672億米ドルと予測する。ICの内訳はメモリが同7.5％増、ロジックは同7.1％増、マイクロは同0.9％増、アナログは同9.1％増となっている。

製品別半導体市場規模実績と予測 （単位:億米ドル）

		2008年	2009年	2010年	2011年	2012年	2013年	2014年	2015年	2016年	13〜16年 CAGR
半導体全体		2486	2263	2983	2995	2915	3055	3253	3361	3504	4.7％
個別半導体		169	141	198	213	191	182	194	203	211	5.1％
光デバイス		179	170	217	230	261	275	299	314	327	5.9％
センサー		51.1	47.5	69.0	79.7	80.0	80.3	87.6	94.0	98.9	7.2％
IC		2086	1903	2499	2470	2382	2517	2671	2748	2866	4.4％
IC 内訳	アナログ	356	320	422	423	393	401	437	463	486	6.7％
	マイクロ	531	483	606	652	602	586	592	609	632	2.5％
	ロジック	735	652	773	787	817	859	920	949	982	4.6％
	メモリ	463	447	696	607	569	670	720	726	764	4.5％
2013年までは実績値、2014年以降は予測値 / WSTS発表資料より作成

　日本の半導体市場は円ベースで、2013年に前年比3.7％増の約3兆4000億円となり、2012年の4.2％減からプラス成長に転じた。2014年も円安効果による輸出の増加などから、半導体需要は同4.0％増の約3兆5300億円と予測されている。ただ、ドルベースで算出すると1.3％減の見通しだ。2013年から2016年までの年平均成長率（円ベース）は3.0％増になると予測されている。