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機器の高電圧化や長寿命化に対応、アルミ電解コンデンサを拡充TECHNO-FRONTIER 2014

ニチコンは、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、システムの高電圧化や長寿命化に対応するアルミ電解コンデンサ、家庭用の蓄電システムなどを紹介した。

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 ニチコンは、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、システムの高電圧化や長寿命化に対応するアルミ電解コンデンサ、家庭用の蓄電システムなどを紹介した。

 ニチコンは、「白物家電や産業用インバータ機器」、「自動車・車両関連機器」、「エネルギー・環境・医療機器」そして「情報通信機器」の重点4市場に対して、「アルミ電解コンデンサ」、「フィルムコンデンサ」および「回路製品」と3つのコア事業を展開している。展示ブースでも、これらコア事業の一端を紹介した。

 その1つが、システムの高電圧化や長寿命化に対応するアルミ電解コンデンサ「LNU」シリーズである。太陽光発電システムや風力発電システムを始め、産業機器分野においては、高効率や省エネルギーに向けて、システムの高電圧化が進められている。LNUシリーズは、インバータ電源の制御回路などに向けたコンデンサとして、高電圧化や長寿命化に対応した製品となる。

 LNUシリーズはこれまで耐圧が最大450V品を供給してきたが、現在は耐圧525V品もシリーズに加えた。容量は680〜18000μFである。形状の小型化も図った。同等の特性を持つ現行の「LNT」シリーズに比べて、20〜30%の小型化を実現したという。さらに、高速充放電対応も同社製品の特長の1つである。新製品は、周期3Hzで5000万回の充放電に対応できる設計となっている。「高電圧を必要とし、頻繁に充放電を繰り返す用途に適している」(説明員)と話す。


高耐圧に対応したLNUシリーズの外観。

 家庭用の蓄電システムなども展示した。容量が7.2kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載している。室内設置タイプと室外設置タイプを用意しているが、屋外設置タイプはユニットを増設することが可能で、容量が最大14.4kWhの蓄電システムとして利用することができる。深夜電力や太陽光発電と併用して蓄電しておけば、非常用電源として、活用することができる。また、蓄電機能は備えてないが、日産EV「リーフ」に倍速充電したり、リーフをバックアップ電源として活用したりすることができるEVパワーステーション「V2Hシステム」なども紹介した。


ニチコンブースとは別コーナーに展示されたV2Hシステムとリーフを接続したデモの模様

 この他、医療用加速器向け電源や研究施設用の高高圧充電器などもパネルで紹介した。


TECHNO-FRONTIER 2014特集

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