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iPhoneをしのぐ勢い? 中国スマホをめぐる4つのトレンド新興国でも高まる存在感(2/2 ページ)

「iPhone 5s」をしのぐハイエンドスペックであるにもかかわらず、低価格で市場に投入されている中国のスマートフォン。台湾で開催された「Touch Taiwan 2014」では、中国のスマートフォン市場について4つのトレンドが紹介された。

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【トレンド2】AppleやSamsungをしのぐ

 Hsu氏は「iPhone 5s」を基準とし、現在の中国スマートフォンの仕様が、ディスプレイサイズ、画素密度、端末の厚さといったあらゆる面でiPhoneをしのいでいると指摘した。同氏は、近日発売予定の「iPhone 6」(4.5インチのディスプレイを搭載するといわれている)は、iPhone 5sよりもわずかに大きくなるだけだと述べている。


「iPhone 5s」と、中国の主なスマートフォンを比べる(クリックで拡大)

【トレンド3】中国機器メーカーの台頭

 Hsu氏は、中国の大手スマートフォンメーカーは、ハイエンドのフラッグシップモデルにのみ注力するようになり、ミドルレンジからローエンドのモデルは受託設計製造(ODM)企業に外注される見込みだと説明した。

 Longcheer GroupやWingtech Groupなど中国のODM企業トップ3の2014年における生産量はそれぞれ4000万台以上に達する見込みだ。これは、ソニーの1000万台を上回る。

 Hsu氏は、近いうちにさらに多くのODM企業の生産量が4000万台に達すると予測した。


ODM企業が台頭している(クリックで拡大)

【トレンド4】新興市場は中国ODM企業に依存

 新興市場、とりわけアフリカやインドは、中国南部(華南)のサプライチェーンに依存している。

 Hsu氏は聴衆に対して「Tecno Mobileについて聞いたことがありますか」と問いかけた。Tecno Mobileはアフリカのトップブランドで、中国人が所有している。2014年の出荷台数は5000万台以上で、Samsung Electronicsのアフリカ市場におけるシェアを上回るとみられている。

 一方、インド市場はいまだSamsungが席巻している。だが、地元企業であるMicromaxは既に20〜25%のシェアを獲得していて、インドで第3位の携帯電話機メーカーとなっている。その後にKarbonn(4位)、Lava Mobiles(5位)が続く。

 Hsu氏の主張は明確だ。「新興市場の台頭に伴い、中国のODM企業はより大量の製品を供給するようになり、勢力を拡大していく」ということである。


インドやアフリカのスマートフォン市場は、中国ODM企業に依存している(クリックで拡大)

【翻訳:青山麻由子、田中留美、編集:EE Times Japan】

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