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「iPhone 6」を分解:製品解剖 iFixitがWebで公開(2/2 ページ)
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、「iPhone 6 Plus」に続き「iPhone 6」の分解を行った。サイズの点では「iPhone 5s」に近いiPhone 6だが、メインボードに搭載されている部品は、おおむねiPhone 6 Plusと変わらない。
メインボード裏面
次に、メインボードの裏面を見てみる。
- 赤:SanDiskの128Gビット(16Gバイト)NAND型フラッシュメモリ「SDMFLBCB2」
- オレンジ:村田製作所「339S0228」(Wi-Fiモジュール)
- 黄:Dialog「338S1251-AZ」(カスタムのパワーマネジメントIC)
- 緑:Broadcom「BCM5976」(タッチスクリーンコントローラ)
- 青:NXPのCortex-M3搭載プロセッサ「LPC18B1UK」。これが、iPhone 6のコプロセッサ「M8」である
- ピンク:NXP「65V10」(NFCモジュール+セキュアエレメント)
- 黒:Qualcomm「WTR1625L」(RFトランシーバー)
- 赤:Qualcomm「WFR1620」。受信専用のコンパニオンチップで、キャリアアグリケーション用と思われる
- オレンジ:Qualcomm「PM8019」(パワーマネジメントIC)
- 黄:Texas Instruments「343S0694」(タッチトランスミッター)
- 緑:AMS「AS3923」(NFC用アナログフロントエンド)
- 青:Cirrus Logic「338S1201」(オーディオコーデックIC)
修理はしやすい
やはり、おおむねiPhone 6 Plusと同じ部品が搭載されている。なお、iFixitは、「iPhone 6、iPhone 6 Plusともに筐体を開けやすく修理しやすい」としていて、修理のしやすさを10段階中7と評価している(10が最も修理しやすい)。iPhone 5s/iPhone 5cは、「6」と評価されていた。
iPhone 6の分解の詳細は、iFixitのWebサイトに掲載されている。
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