基板から筐体製造までワンストップ発注を可能に、P板.comの新サービス:ビジネスニュース 企業動向
ピーバンドットコムは、ユーザーがインターネットを利用して筐体やパーツの製造をワンストップで発注できる新サービスを開始した。筐体や部品の製造について、3D CADで設計したデータをピーバンドットコムに送信して製造を発注すれば、試作レベルから1万個レベルの量産規模まで注文に応じる。
ピーバンドットコムは2014年10月、ユーザーがインターネットを利用して筐体やパーツの製造をワンストップで発注できる新サービスを開始した。筐体や部品の製造について、3D CADで設計したデータをピーバンドットコムに送信して製造を発注すれば、試作レベルから1万個レベルの量産規模まで注文に応じる。
ピーバンドットコムは、射出成形や切削加工技術を用いて樹脂や金属パーツの製造を行っているプロトラブズと業務提携し、両社が連携することで新たなサービスを可能とした。今回の製造サービスでは、金属や樹脂材料を用いた「切削加工」と、金型を作成して樹脂を流し込む「射出成型」の2つの加工方法を用意した。用途や品質、製造コスト/量、納期などによって、利用者は加工方法を選択することができる。
価格などの見積もりは、3D CADデータをアップロードすれば数時間で回答される。納期は、切削加工の場合で、試作や機能試験、治工具やカスタムパーツの製作を1〜3日間で行う。射出成型だと標準納期が10日間、加工する製品によっては最短1日で対応することもできるという。
ピーバンドットコムはこれまで、プリント基板の製造を受託してきたが、今回のサービス開始によって、筐体の製造まで一括して受託することが可能となった。これによって、「これまで以上に、システムメーカーにおける製品開発のプロセス短縮や、製造/開発コストの節減、開発期間の短縮などに貢献できる」と同社ではみている。
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