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ローム、タイに後工程工場建設へ――洪水対策も実施:ビジネスニュース 企業動向
ロームは2014年11月、LSIの後工程製造を行う新棟をタイに建設すると発表した。2014年12月に着工し、2015年12月の完工を目指す。新棟の完成により、同社のLSI後工程の生産能力は約1.4倍になるという。
後工程の生産能力は1.4倍に
ロームは2014年11月5日、LSIの後工程製造を行う新棟をタイに建設すると発表した。2014年12月に着工し、2015年12月の完工を目指す。新棟の完成により、同社のLSI後工程の生産能力は約1.4倍になるという。
新棟は、タイの生産子会社であるROHM Integrated Systems(Thailand)(パトゥムタニー県/以下、RIST)に建設するもの。建築面積9600m2、延床面積28800m2規模の鉄筋コンクリート構造による地上3階建ての建屋となる予定。
1階を3mかさ上げ
LED照明や高効率の空調設備の導入などで省エネ化に努めるとともに、洪水対策として、1階部分を3mかさ上げするなど、「万全のBCM(事業継続マネジメント)体制を整えている」(ローム)とする。
同社は、これまで、最先端の高効率製造装置への更新により生産能力の増強に取り組んできたが、「さらなる需要拡大に備えるべく新棟を建設する」としている。
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