Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)とSpansion(スパンション)は2014年12月1日(米国時間)、両社が経営統合することで合意したと発表した。
統合は株式交換を用いて行われ、Spansionの株主は1株当たり2.457株のCypress株を受け取る。取引は、両社の株主の他、米国、ドイツ、中国の規制当局の承認を経て、2015年前半に完了するとしている。
統合後は、20億米ドル以上の年間売上高を見込み、NOR型フラッシュメモリおよびSRAMでの世界シェアが首位になるとしている。
取締役会はCypressの4人、Spansionの4人の計8人で構成される。Cypressの現CEOで創設者でもあるT.J. Rodgers氏がCEOに、SpansionのRay Bingham氏が非常勤取締役に就任する。
Rodgers氏はプレスリリースの中で、「統合後は、組み込みMCUとメモリのリーディングサプライヤとなる。両社の各事業分野を垂直統合することで、1株利益(EPS)を拡大する絶好の機会となるだろう」とコメントしている。
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