iPhone/iPadに対応するTransferJetアダプター:無線通信技術 TransferJet
東芝は2015年1月、iPhone/iPad/iPodに近接無線転送技術「TransferJet」の機能を追加するアダプター「TJM35420LT」を2015年春から発売すると発表した。
東芝は2015年1月5日、iPhone/iPad/iPodに近接無線転送技術「TransferJet」の機能を追加するアダプター「TJM35420LT」を2015年春から発売すると発表した。東芝によると、iPhone/iPad/iPod対応TransferJetアダプターの製品化は「業界初」としている。価格はオープン価格。
最大375Mビット/秒
TransferJetは、TransferJetコンソーシアムが規格策定、普及促進を進めている機器同士を近接するだけで画像データなどを高速かつ低消費電力で通信できる近接無線転送技術。実効スループットは最大375Mビット/秒で「1分のハイビジョン動画コンテンツ(128Mバイト容量)を約3秒で転送できる」(同社)。東芝はこれまで、AndroidやWindows搭載端末に対応したTransferJetアダプターなどを製品化してきた。
業界初のiOS対応
2015年春に発売するTJM35420LTは、初めてiOS搭載端末に対応したTransferJetアダプター。iPhone/iPad/iPodのLightningコネクタに装着し、App StoreからiOS用のアプリケーションソフトをインストールすることで、TransferJetを利用できるようになる。
サイズは24.1×23.10×6.1mm。iOS 7.1と同8.1への対応を予定している。
東芝では、TJM35420LTとともに、Android対応品、Windows対応品の新世代品の製品化も発表。従来品よりも転送速度を約1.7倍高速化し、消費電力を約30%抑制、さらに、体積を約30%小型化したという。
Android対応品(MicroUSB型)の「TJM35420AMU」のサイズは21.0×19.5×6.8mmでAndroid 4.0〜4.4に対応する。Windowsに対応するUSB型の「TJM35420AUX」は、24.3×15.0×7.0mmサイズでWindows 7 32bit版/64bit版およびWindows 8 32bit版/64bit版に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- LED光源にスマホをかざすだけで情報取得、パナソニックの「光ID」
パナソニックは、LED光源にスマホのカメラをかざすだけで、さまざまな情報を素早く受信する技術を開発した。LEDを高速に点滅させて情報を送信する可視光通信技術を基にしたもの。店舗から情報を送信したり、博物館や美術館で展示品の解説を送信したりといった用途を想定している。東京都の伊勢丹新宿本店でのサービス体験も行われる予定だ。 - HDコンテンツを自由に持ち歩く、ソニーや東芝など4社が保護技術を開発
ソニー、東芝、パナソニック、Samsung Electronics(サムスン電子)の4社は、コンテンツ保護技術「SeeQVault(シーキューボルト)」を開発した。SeeQVaultで保護したコンテンツは、SeeQVaultに対応した再生機器であれば、どの端末でも再生できるようになる。 - 無線通信モジュールの厚みをアンテナ込みで1mmに、Insight SiPが設計IPを提案
無線通信用のトランシーバモジュールなどの設計情報をIPとして提案するInsight SiP。アンテナ部を内蔵した無線通信モジュールを、厚みがわずか1mmのSiPで実現する。 - スマートフォンにも「TransferJet」、ソニーが新LSIを開発
ソニーが新たに開発した近距離無線通信技術「TransferJet」用LSIは、データ伝送速度と受信感度が高いことが特徴。スマートフォンやタブレットPCといったモバイル機器を狙い、消費電力や外付け部品を減らしたことも特徴である。 - ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(後編)
リチウムイオン電池に近距離無線通信技術――。オーディオや映像以外でも、ソニーが先駆者となって切り開いてきた分野は多い。同社が持つ確かな基礎技術と、市場を生み出し、けん引してきたという実績は、ソニー復活の原動力となるのではないだろうか。