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半導体メーカーの設備投資――TSMCが最大か2015年の半導体業界予測(3)(1/2 ページ)

2015年の専業ファウンドリ業界では2桁成長が見込まれるが、一方で設備投資は減少すると見られている。設備投資の金額は、TSMCが最大になりそうだ。

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好調なファウンドリ業界

 TSMCのチップ製造量は、2014年に初めて、全世界のファウンドリチップ製造量の半分を超えた。これには、Appleとの新たな契約を獲得したことが反映されている。

 TSMCは、2015年の設備投資でもトップに立つ見込みだ。その要因の1つとして、Appleが2015年にSamsung Electronicsの14nmプロセス技術を採用するために締結するはずだった契約を、TSMCが一部取り戻す予定であることが挙げられる。


2015年の半導体業界予測』:
Appleとファウンドリパートナーの動き
存在感が増す中国

 GLOBALFOUNDRIESは2015年に、IBMの工場を買収する契約が予定通り承認されれば、UMCとの接戦から抜け出し、売上高約60億米ドルで第2位の座を確実に勝ち取ることができるだろう。McClean氏は、「GLOBALFOUNDRIESは現在、売上高を上回る金額を設備投資に費やしている状況にある」と述べる。

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2014年におけるファウンドリ売上高ランキング(クリックで拡大) 出典:IC Insights

 「専業ファウンドリは2015年に、成長率16%で伸びる見込みだ。業界では1桁成長が一般的であるのに対し、ファウンドリビジネスでは2桁台の成長が見込まれる。ここで重要な鍵を握るのは、Intelだ。同社がどのようなファウンドリビジネスを展開する予定なのか、まだ分かっていない」(McClean氏)。

設備投資は減少

 設備投資に関しては、2014年には成長率14%で急速に伸びていたものの、2015年は6%に減少するとみられる。2015年の設備投資市場は、680億米ドル規模と見込まれているが、もし中国が100億米ドルを追加投資するとなれば、この数字も変わる可能性がある(関連記事:中国、半導体業界に100億米ドルの資金を注入)。

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設備投資ランキング(予測値含む) 出典:IC Insights

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