リアルな風景に近い映像表示を可能に、8K対応の有線接続規格「superMHL」:高速シリアルインタフェース技術 superMHL(2/2 ページ)
MHLコンソーシアムとSilicon Image(シリコンイメージ)は、東京都内で記者会見し、民生電子機器やモバイル機器向けの次世代有線接続規格「superMHL」の概要説明と、superMHL規格に準拠したチップセットを発表した。
最大40Wの電力供給も可能
この他、充電機能として最大40Wの電力を供給することができる。最大10WであったMHL 3規格に比べると、スマートフォンやタブレット端末に内蔵された高容量の2次電池を短時間で充電することが可能となる。また、複数のモニターでコンテンツを視聴できるマルチディスプレイ機能などもサポートしている。
MHLコンソーシアムは、新たなリバーシブルsuperMHLコネクタも発表した。32端子で6本の高速データレーンが用意されている。充電用として最大3Aの電流に対応することができる。形状はリバーシブル設計となっており、挿入時にプラグの向きを気にする必要がない。ケーブルタイプは、両側にsuperMHLコネクタを装着したものや、シンク側にsuperMHLコネクタを、ソース側にmicroUSBやUSB Type-Cコネクタを装着した製品などを用意する。
8K映像に対応するsuperMHL/HDMI 2.0ポートプロセッサ
Lattice Semiconductorの子会社であるシリコンイメージは、superMHL/HDMI 2.0ポートプロセッサ「Sil9779」を発表した。次世代ホームシアター機器などの接続用途に向ける。
Sil9779は、superMHL仕様に基づく8K 60フレーム/秒のビデオ解像度をサポートする。Sil9779を搭載したディスプレイ装置は、superMHLを1入力とHDMI2.0を3入力の合計4入力に対応可能だ。セットトップボックス(STB)などソース機器ではsuperMHLを1出力備えることができる。
もちろん、MHL1/2/3仕様との後方互換性を確保しつつ、広色域規格「BT.2020」やHDR、最新オーディオ機能、HDCP2.2などにも対応している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- MHL機能を実装できるUSB Type-CポートコントローラICを発表
Silicon Image(シリコンイメージ)は、USB Type-CでMHL機能を実装できるMHL代替モードとポート構成スイッチを搭載したUSB Type-CポートコントローラICを発表した。 - 8K対応の次世代MHL規格「superMHL」を発表――リバーシブルの新コネクタも
MHLコンソーシアムは2015年1月、MHLの次世代規格となる「superMHL」の仕様を発表した。 - 新型MacBookも採用する“USB-C”向け製品投入を加速――ケーブル用小型コントローラを発表
サイプレス セミコンダクタは、USB Type-C(USB-C)ケーブル向けコントローラIC「CCG2」のサンプル出荷を開始したと発表した。 - これから世界を席巻する!? USB Type-Cを知る
これから、世界を席巻するであろう新しいコネクタ『USB Type-C』(USB-C)。USB前夜や歴代USBコネクタを振り返りながら、素晴らしいUSB Type-Cを紹介していこう。 - 「GALAXY S5」を分解、心拍から指紋までセンサーの存在感が際立つ
サムスン電子の最新スマートフォン「GALAXY S5」を分解した。プロセッサは8コアの「Exynos 5422」。目立った特徴の1つは、心拍センサー、気圧センサー、湿度センサー、指紋センサーなど、センサーが数多く搭載されていることだ。