ニュース
東芝、ディスクリート半導体の開発効率アップを狙い新技術棟を建設:ビジネスニュース 企業動向
東芝は2015年3月23日、ディスクリート半導体の主力製造拠点である加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)に、新たな技術棟を建設すると発表した。
東芝は2015年3月23日、ディスクリート半導体の主力製造拠点である加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市/以下、加賀東芝)に、新たな技術棟を建設すると発表した。完成は同年9月を予定している。
開発部門集約済み
東芝は、パワー半導体や白色LEDなどを展開するディスクリート半導体事業において2014年に、川崎市のマイクロエレクトロニクスセンターと姫路半導体工場(兵庫県姫路市)の2拠点の開発技術者を、8インチウエハー対応の前工程製造拠点である加賀東芝に集約。研究開発から量産までの一貫体制を構築している。
今回、新たに建設する技術棟は、加賀東芝敷地内に分散していた開発部門の執務室を集結させ、開発効率を高める狙いがある。新技術棟は、建屋面積は約1800m2で、延べ床面積は5400m2となる。
東芝では、「加賀東芝を、開発から量産まで一貫して行うディスクリート事業の主要拠点として位置付け、今後も現行世代品の製造から次世代デバイスの開発まで積極的に行っていく」としている。
関連キーワード
東芝 | 半導体 | ディスクリート半導体 | 企業動向(エレクトロニクス) | 開発効率 | ビジネスニュース(EE Times Japan) | パワー半導体(エレクトロニクス) | 工場 | 研究開発
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東芝の次世代パワー半導体はSiCとGaNの並行展開
東芝は2014年8月、ディスクリート半導体事業における製品戦略を発表し、次世代パワー半導体として、SiC(炭化ケイ素)デバイスとGaN(窒化ガリウム)デバイスの双方でビジネス展開していくなどの方針を示した。 - 東芝 GaN on Silicon技術を米社から買収、白色LEDとGaNパワー半導体を強化へ
東芝は、米国のLED照明機器メーカーから、「GaN on Silicon技術」を含む白色LEDチップ開発関連資産の買収を発表した。白色LEDの低コスト化やGaNパワー半導体実現に欠かせないGaN on Silicon技術を手に入れ、ディスクリート半導体事業の強化を急ぐ。 - 東芝が半導体事業の構造改革を発表、国内の製造工場を再編へ
ディスクリート半導体については、製造拠点を再編し、現在の6拠点から3拠点に集約。福岡県北九州市と、静岡県御前崎市、千葉県茂原市それぞれの製造拠点は、2012年度上半期中に生産を終息させる。アナログ半導体/イメージセンサーについては、大口径化と、小口径ラインの廃止を進める計画だ。 - 2014年半導体メーカー売上高ランキング
米国の調査会社IHSは2014年12月、2014年の半導体メーカー別売上高ランキング(予測)を発表した。 - パナソニックの半導体事業改革が完了
パナソニックは、半導体事業部門を新設する子会社に集約する事業再編策と東南アジア地区の後工程拠点をシンガポール企業に売却することを発表した。