OKI、横河電機の青梅事業所を取得:ビジネスニュース 事業買収
OKIは2015年3月31日、子会社のOKIプリンテッドサーキットが、横河電機のプリント配線板生産と基板実装の拠点である横河マニュファクチャリング青梅事業所(東京都青梅市)を同年4月1日付で取得すると発表した。これにより、OKIプリンテッドサーキットはプリント配線板生産能力を20%拡大させる。
OKIは2015年3月31日、子会社のOKIプリンテッドサーキットが、横河電機のプリント配線板生産と基板実装の拠点である横河マニュファクチャリング青梅事業所(東京都青梅市)を同年4月1日付で取得すると発表した。これにより、OKIプリンテッドサーキットはプリント配線板生産能力を20%拡大させる。
同時に、横河マニュファクチャリング甲府事業所(甲府市)で行っている基板実装の全てと、装置組立の一部をOKIへ生産委託する契約を結び、横河電機が国内で生産していたプリント配線板と基板実装の全量をOKIが受託生産することになった。
横河 甲府事業所の基板実装業務もOKIへ委託へ
横河マニュファクチャリング青梅事業所は、横河電機製の制御・計測機器向けに多種多様なプリント配線板生産を1969年より開始。同社としては国内唯一のプリント配線板製造拠点だった。ただ、横河電機は構造改革を進める中で、先端のプリント配線板生産と基板実装を行うための継続的な設備投資を必要とする同事業所の位置付けの見直しを行っていた。
一方のOKIは、2016年度を最終年度とする中期経営計画の中で、ハイエンド型EMS(生産受託)事業を成長分野の1つとして位置付け、プリント配線板から最終製品組立までの一貫生産体制を強化していた。
なお横河電機は、青梅事業所を譲渡する同年4月1日以降も、同事業所で行っていた横河電機向けプリント配線板生産と基板実装をOKIに生産委託し、同事業所で継続生産する。
OKIでは、「青梅事業所の雇用維持ができると判断した」とし譲受後、OKIプリンテッドサーキット青梅事業所の名称で従業員数77人の体制で同事業所を運営していく方針。
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