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フィリップス、LED事業を28億ドルで売却ビジネスニュース M&A

Philips(フィリップス)が、LED部品と車載用照明事業を技術系投資コンソーシアムGo Scale Capitalに売却する。これによってPhilipsは、医療と一部の家電事業に注力するという、シンプルな構造になる。

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 PhilipsはLED部品事業の株式の80.1%をGo Scale Capitalに28億米ドルで売却することで合意した。売却する事業には、車載照明部門やLumileds製造部門が含まれる。技術系の投資コンソーシアムであるGo Scale Capitalは今後、自動車用LED事業を独自に展開することを狙う。

 今回の合意は、Philipsにとってより大きな戦略的な動きの始まりを告げるものである。同社のコア事業であるLED部品事業は、株式上場を通じてスピンオフされる。Philipsは今後、医療技術や、厳選した家電事業にさらに焦点を合わせることになる。

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PhilipsのLED「LUXEON M」 出典:Philips

 売却取引は規制当局の承認を経て2015年第3四半期に完了する見込みである。新たに設立される企業は、高輝度LED「Lumileds(ルミレッズ)」の名を引き継いだ上で、引き続きPhilipsのサプライヤとしての機能を果たすようになる。

 世界最大規模の照明メーカーであるPhilipsは、LED部品の子会社の売却には負債を含めて33億米ドルの価値があると推定している。LED部品事業の2014年の収益は1億4100万ユーロ、売上高は14億2000万ユーロだった。

 香港、北京、米国のシリコンバレーに拠点を置く投資コンソーシアムであるGo Scaleは、GSR VenturesとOak Investmentの資金を受けて、これら2社を支援するために設立された。同コンソーシアムの他のメンバーとして、ベンチャーファンドのAsia Pacific Resource Development、Nanchang Industrial Group、GSR Capitalが挙げられる。

 Go Scale Capitalは、LEDや電気自動車のバッテリー技術にも投資していて、車載用LED事業への投資と拡大を計画しているという。Go Scaleの過去の投資先の例として、電気自動車用バッテリーの製造を手掛けるBoston Power、中国の電気自動車メーカーXin Da Yangがある。

 PhilipsのCEOであるFrans van Houten氏は、報道陣に対し、「他にもよい入札者はいたが、半導体業界とはつながりが薄かった」と述べている。

 なおPhilipsは、以前からLumilledsの事業を売却する意向であったことを明らかにしている。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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