30年分のノウハウを詰め込んだ最新エンコーダで、高精度なモーター制御を：TECHNO-FRONTIER 2015 開催直前情報

アバゴ・テクノロジーは「TECHNO-FRONTIER 2015」（2015年5月20〜22日、幕張メッセ）で、高精度かつ高効率なモーター制御のための技術を紹介する。約30年にわたって蓄積したノウハウを生かした最新のエンコーダや、SiC/GaNデバイス向けのドライバICなどをそろえる。

[EE Times Japan]

　2015年5月20〜22日の3日間、メカトロニクス/エレクトロニクス関連の最新の要素技術が一堂に集結する「TECHNO-FRONTIER 2015」（テクノフロンティア/会場：千葉・幕張メッセ）が開催される。

　TECHNO-FRONTIER 2015の開催に先立ち、アイティメディアが運営するモノづくり/エレクトロニクス関連メディア「EE Times Japan」「EDN Japan」「MONOist」では、TECHNO-FRONTIER 2015の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。

　今回紹介するのは、モーター制御に力を入れるアバゴ・テクノロジーだ。

＞＞3メディア合同「TECHNO-FRONTIER 2015特集」

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スマート社会に向けた、高精度なモーター制御のために

　アバゴ・テクノロジーは、TECHNO-FRONTIER 2015で、「スマート社会を、スマートに回転するアバゴのモーター制御技術」をテーマに、同社の最新製品を紹介する。具体的には、次世代自動車、スマートファクトリ、エネルギーの分野をターゲットに、モーターを安全かつ高精度、高効率に制御する技術を展示する。

　主な展示内容は、アイソレーション製品とモーションコントロール製品だ。

　アイソレーション製品は、産業用のモーター/インバータ、太陽光や風力発電用パワーコンバータなどに向け、パワースイッチ素子のゲート駆動用フォトカプラや電流/電圧検出素子を展示する。ゲート駆動用フォトカプラでは、IGBT向け製品の拡充に加え、SiCやGaNデバイス向けのドライバICもラインナップする予定だ。汎用/カスタムの評価ボードを中心とした評価・回路設計サポートの強化の取り組みなど、ブース内で製品/デモを具体的に紹介する。アバゴはこの1年、フォトカプラのラインアップの拡充に努めてきた。さらに、SiCなど新しい技術に対応するべく、フォトカプラとともに使われる部品のサプライヤとの連携も強化している。

電気自動車インバータ向けのIGBTゲート駆動 電流・電圧検出ソリューション（クリックで拡大） 出典：アバゴ・テクノロジー

30年分のノウハウを詰め込んだエンコーダ

　モーションコントロール製品では、産業用機器、民生用機器など、モーションコントロールの多様な用途に対応するエンコーダを展示する。同社の数十年にわたる技術ノウハウと経験を生かした、高性能かつ小型の光学式と、小型で扱いやすい磁気式の両方をそろえる。例えば、高分解能透過型エンコーダの「AEDT-9810シリーズ」は、30年前から供給されている「HEDS-9100シリーズ」と全く同じ外形パッケージを持つ新製品だ。高性能逓（てい）倍回路を内蔵し、同等サイズで5倍の分解能を実現している。ブースでは、これらのデモを用意している。

　アバゴによれば、ステッピングモーターや電動式アクチュエータといった、これまでは制御を行わずに空気圧などを利用していた装置への新たな需要が起こっているという。特にステッピングモーターでは、エンコーダによる制御が加わることで、これまで実現するのが難しかったコストパフォーマンスに優れた製造装置の設計も可能になるとしている。同社は、こうした需要に応える製品を展示する予定だ。

　同社はモーションコントロール製品について、「ステッピングモーターなどへの応用は、低いコストで高度な制御を実現するので、日本の製造装置のグローバルな競争力を高める原動力になる。会場では、ぜひそうした新たな応用分野とビジネスの可能性を実感してほしい」と述べている。

逓（てい）倍回路を内蔵した3チャンネル小型反射式エンコーダの概要（クリックで拡大） 出典：アバゴ・テクノロジー

TECHNO-FRONTIER 2015

会期	2015年5月20日（水）〜22日（金）
時間	10：00〜18：00
会場	幕張メッセ（千葉市）
アバゴ・テクノロジー	ブースNo．：8B-116

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