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「IoT市場は不確定要素が多い」、マッキンゼーとGSAが報告ビジネスニュース オピニオン(3/4 ページ)

McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー)と半導体の業界団体であるGlobal Semiconductor Alliance(GSA)が、IoTに関するリポートを共同で発表した。リポートでは、「不確定要素が多いIoT市場では、半導体メーカーは“保険”的な戦略を取るべきだ」と指摘している。

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慎重な姿勢を示す半導体メーカーも

 例えば、NXP SemiconductorsのCEO(最高経営責任者)を務めるRichard Clemmer氏が、最近開催した決算説明会で金融アナリストの質問に対して返した答えだ。そのアナリストは、「(NXPの)競合他社の中には、IoT分野における売上高予測を自社の決算報告に入れ始めているところもある」として、Clemmer氏に、同分野におけるNXPの売上高予測を話すように迫った。だがClemmer氏は「(IoTは)ドットコム・バブルのようなものだ」と答えている。同氏は、「NXPは、“IoT”よりも“よりスマートな社会”という呼び方を好んでいる。“スマート社会”は、きちんと定義されていないIoTよりも、幾分、分かりやすい言葉だ」と述べている。

 McKinsey/GSAのリポートには、こうした“証言”が数多く記載されている。GSAのメンバー30社の幹部にインタビューを行い、それをまとめている。これら30社はいずれも半導体企業、あるいは、ネットワーク機器や産業オートメーション分野を手掛けるなど、IoTエコシステムに属する企業である。この他、同じくGSAのメンバーである半導体企業の幹部229人を対象に調査を行ったという。

 リポートでは、これらのインタビューおよび調査によって、「半導体業界にとってIoTが、最大のけん引材料となるのか、あるいは、重要なけん引材料の1つにすぎないのかについては、まだ不透明である」という見解が浮き彫りになったと分析している。リポートには「GSAメンバーの幹部を対象に行った調査では、IoTの可能性について楽観的および懐疑的な両方の見方が得られた。48%は、『IoTは、半導体業界をけん引する分野のトップ3に入る』としている。IoTをけん引力の第1位と挙げた割合は17%だった」と記載されている。

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