EtherCAT通信の仕組みを知ろう〜メイドは超一流のスナイパー!?:江端さんのDIY奮闘記 EtherCATでホームセキュリティシステムを作る(2)(6/8 ページ)
今回は、EtherCATの仕組みを信号レベルでご説明します。「ご主人様(EtherCATマスタ)」と「メイド(EtherCATスレーブ)たち」が、何をどのようにやり取りをしているのかを見てみると、「メイドたち」が某有名マンガのスナイパーも腰を抜かすほどの“射撃技術”を持っていることが分かります。後半では、SOEM(Simple Open EtherCAT Master)を使ったEtherCATマスタの作り方と、簡単なEtherCATの動作チェックの方法を紹介しましょう。
やるべきこと&確認事項
(2)やっていただくこと
NICを増設してイーサネットケーブルでパソコンとEtherCATスレーブをつないでください。EtherCATスレーブのRJ45ソケットは2つあるので、[IN]の方に差し込んでください。
(3)確認していただくこと
(a)Windows7に増設したNICを、パソコンが認識していることを確認してください。適当なIPアドレスを付与しないと認識しないかもしれませんが、IPアドレスを付与したままだと、ARPやらDHCPのメッセージを撒き散らしてうっとうしいので、”192.168.0.101/255.255.255.0”などを入力して認識させた後で、全部外しておくと良いでしょう(EtherCATはIPアドレスを使いません)。
WireSharkで、[Capture]→[Interface]を選択し、新設したNIC(またはUSB-NIC変換アダプタ)が見えれば、成功です。
(b)EtherCATスレーブがリンクアップをしているかを確認してください。イーサネットケーブルを差し込んだり、抜き出したりしたタイミングで、LEDが点灯、消灯すれば、リンクアップは成功していると考えて良いでしょう。
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