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IoT機器の開発を加速、十円玉サイズのBluetooth対応モジュールWTP2015 / ワイヤレスジャパン2015

Broadcomは「ワイヤレスジャパン2015」で、Bluetooth対応モジュール「WICED(ウィキッド)」などを展示した。WICEDは通信チップとマイコンを搭載したモジュールで、IoT(モノのインターネット)対応機器に向けて、Broadcomが拡充に力を入れている製品だ。BroadcomはWICEDによって、多くの新興企業や中小企業のIoT機器開発を加速したいと述べている。

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 Broadcomは「ワイヤレスジャパン2015」(2015年5月27〜29日)のBluetooth SIGブースにおいて、Bluetooth対応モジュール「WICED(ウィキッド)」や、WICEDを使ったプロトタイプなどを展示した。

 WICEDは、「Wireless Internet Connectivity for Embedded Device」の略で、Wi-FiやBluetoothに対応する通信チップとマイコンを搭載したモジュールである。4年前にWICEDブランドを立ち上げて依頼、Wi-Fi用とBluetooth用に「WICED Wi-Fi」「WICED SMART」という2つのブランドを展開してきた。

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「ワイヤレスジャパン2015」のBluetooth SIGブースで展示された、「WICED」を搭載した評価基板。マクニカが、同社の技術ブランド「Mpression(エムプレッション)」の製品として販売している。Bluetooth対応のWICED製品である「BCM20737」を搭載したもので、これを機器に組み込めば、すぐにBluetoothで通信できるIoT機器などを作ることができる。サイズもこの通り、十円玉よりも小さいので、多くのウェアラブル機器に向くとしている(クリックで拡大)
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WICEDの応用例として、光ファイバーを使った、ろくろが展示されていた。中にLEDが搭載されていて、LEDの光が、光ファイバを伝わって外に出ている。LEDのオン・オフを制御しているのが、WICEDだ

Apple「HomeKit」をサポート

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BroadcomのSid Shaw氏

 Broadcomは2015年5月12日(米国時間)に、「WICED SMART」の新製品として、Bluetooth 4.2に対応する「BCM20706」を発表した。動作周波数が最大96MHzの「Cortex-M3」コアを採用したマイコンと、出力が最大10dBmのPAを搭載し、通信範囲を最大化している。さらに、WICED用ソフトウェア開発キット(SDK)がAppleの「HomeKit」をサポートすることも併せて発表している。HomeKitは、iOS 8を搭載した「iPhone」「iPad」から照明やサーモスタット、ドアロックなどを制御できるようにする機能だ*)。同SDKによって、HomeKitに対応するIoT(モノのインターネット)製品を容易に開発できるようになる。

*)関連記事:iOSで作るスマートハウス、AppleのIoT戦略

 Broadcomのブロードバンド・コネクティビティ部門でシニアプロダクトマネージャーを務めるSid Shaw氏は、WICEDで多くの中小企業の開発を支援したいと話す。「通信チップが主に携帯電話機に搭載されていたころは、携帯電話機メーカーの大手数社に対応できればよかった」と、Shaw氏は話す。だが、IoT機器は、多数の中小企業も開発を手掛けている。「新興企業や中小企業は成長が早い。そういった多くの企業をサポートしたい」(同氏)。

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