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新生Broadcomに向け準備着々、一部事業売却の可能性も?ビジネスニュース 企業動向(3/3 ページ)

Broadcomを370億米ドル(約4.6兆円)で買収するAvago Technologies。両社は買収に向け着々と準備を進めている。製品群での重複はほとんどないとしながらも、取引完了後はBroadcomの製品ポートフォリオを詳細に見直し、必要があれば一部を売却する可能性も否めないという。

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Broadcomの製品群を徹底的に見直す

 両社のエンジニアたちは今回の買収によって、さまざまな疑問を抱えることになる。ネットワークの分野では、Broadcomのイーサネットスイッチやネットワークプロセッサだけでなく、Avagoがごく最近EmulexやLSI Corporation(以下、LSI社)、PLX Technologiesなどから入手したばかりのSerDes(シリアライザ/デシリアライザ)やインターコネクト、ストレージ部品など、変化が見込まれる要素が多いためだ。

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 Tan氏は、「AvagoとBroadcomの製品シリーズはほとんど重複していないため、規制当局の承認を得る目的で事業部門を売却する必要はないと考えている。しかし、企業としての利益目標を維持し、短期間で成果を獲得するための手段として、買収手続きの完了後にBroadcomの製品ポートフォリオを詳細にわたって見直し、一部を売却すべきかどうかを判断するつもりだ」と述べている。Avagoは、2014年に、LSI社のネットワーキングやフラッシュストレージなどの部門をIntelとSeagateに売却したが、その時と同様の戦略になるかもしれない。

 Tan氏は、買収手続きの完了後に、Broadcomの製品シリーズを詳細に見直し、売却の可能性について検討することを確約している。同氏は、「製品ポートフォリオを吟味するつもりだ」と述べる。

 今回の買収報道によって業界に波紋が起きると、QualcommやIntelが、Broadcomに対案を提示してくる可能性もある。Tan氏は、「Avagoに匹敵する買収案を提示できる企業はほとんどないだろう。しかし、考え過ぎるのは悪いことではない」と述べる。

 実際に、Samueli氏が“Broadcom”という社名を残す新会社のCTOへの就任を決断したことで、他の企業からの対案を退け、買収合意を強化することになったと考えられている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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