居眠り対策と追突回避にみるクルマの先進技術:フリースケール開発者会議(FTF)レポート(4)(2/3 ページ)
「FTF 2015」の基調講演では、コネクテッドカーの話題が取り上げられた。先進の安全技術を搭載したクルマの姿をショートムービースタイルで上映するなど、なかなか面白い。その他、GM(General Motors)が開発中の追突回避システムや、「四肢が麻痺(まひ)していても運転可能な自動車」の開発プロジェクトも紹介された。
自動車大手GMが開発中の追突回避システム
ショートムービーの上映が終わったあとはLowe氏が再び登壇し、ゲストを紹介した。大手自動車メーカーのGeneral Motors(GM)で、Director of Safety Strategies and Vehicle Programsを務めるJohn Capp氏である。
Capp氏は、開発中の追突回避システムを紹介した。システムが作動する様子を映像で説明してくれた。3台のクルマが直線の片側三車線道路に存在する状況を考えよう。3台は道路上に前後に連なって存在している。ちなみに追突回避システムが載っているのは最後尾の車両である。
先頭の車両は道路に停止している。後続する2台の自動車は走行しており、もうすぐ、先頭車両の停止地点に差しかかる。走行車両の1台目は、停止車両の左側を通過しようとした(米国なので右側通行)。ところが、停止車両の左側ドアが開いた。走行車両の1台目は、ブレーキをかけて停止車両の手前で停止した。続く2台目の車両(追突回避システムの搭載車両)は、ブレーキを強くかけて停止するか、あるいは、ハンドルを回して左に進路を変えるか。どちらかを瞬時に選択する。ここでは、ブレーキングでは強すぎて危険だと判断し、自動でハンドルを回して左に進路を変えて衝突を避けていた。
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