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インターネットの明日を詰め込んだ大型トレーラー「IoT Truck」(後編)フリースケール開発者会議(FTF)レポート(6)(3/3 ページ)

今回は、先進運転システムやスマート・シティ向けのIoT技術の他、ベンチャー企業が開発したバッテリ内蔵リュックサックや、スマートフォンに取り付ける赤外線カメラが展示された。別のコーナーでは、RFパワートランジスタを採用した電子レンジや、生ビールの残量をモニタリングするプレートなど、ちょっと変わった開発品も並んだ。

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電子レンジを小さく、軽く、賢くする

 この他トレーラーの1階と2階を結ぶ階段横のキッチンにも、IoTの開発品が装備されていた。RFパワートランジスタを利用した電子レンジと、生ビールの残量をモニターするプレートである。

 電子レンジは高周波(RF)の電磁波を対象物に照射することで、対象物を加熱する。電磁波の発生源は通常、マグネトロンである。マグネトロンの代わりにRFパワートランジスタを使うと、通常の電子レンジに比べて本体が小さく軽くなる。さらに、加熱領域を細かく指定できるので、加熱したくない食材と加熱したい食材が混在した状態で所望の領域だけを加熱できる。

photophoto 左=高周波(RF)パワートランジスタを使用した電子レンジ(右)と高周波回路(左) / 右=高周波(RF)パワートランジスタを使用した電子レンジの内部。2015年6月24日に撮影(クリックで拡大)

 生ビールの残量をモニターするプレートは、ビール・サーバーにつなげた生樽の下に敷く。プレートは重量センサーを内蔵しており、ビールの残量が少なくなって生樽が軽くなると、無線通信によって交換時期であることを通知する。

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ビールの残量をモニターするプレート。黒い部分が重量センサー。2015年6月24日に撮影(クリックで拡大)

(次回に続く)

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