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Threadの仕様を公開、IoT規格の統合が加速へQualcommを理事会メンバーに迎えたThread(2/3 ページ)

Thread Groupが、Threadの技術仕様を発表した。メンバー企業は仕様にアクセスして、Thread準拠の製品を開発できるようになる。さらに、AllSeen Allianceを主導するQualcommの子会社Qualcomm Technologiesを理事会メンバーに迎えた。IoT分野で切望されてきた“統一性”の実現が確実に近づいているようだ。

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AllSeen AllianceとThreadの関係は?

 IoT推進におけるリーダー的存在であり、世界最大のスマートフォン向けチップメーカーであるQualcommが、Thread Groupの理事会メンバーに加わるというのは、非常に重要なニュースだ。

 Thread Groupのプレジデントを務めるChris Boross氏は、「Qualcommを迎え入れるということは、将来的にAllSeen AllianceとThreadがパートナー関係を結ぶ予定だということなのか」とするEE Timesの質問に対し、「特にそれを目的としているわけではない」と答えている。ただし同氏は、「Thread Groupは今後も引き続き、IoT向けに独自のアプリケーションレイヤーを開発している他の業界グループとの間で、協業関係を構築していきたいと考えている」と付け加えた。

 そのいい例が、ZigBee Allianceとの協業ではないだろうか*)

*)関連記事:IoT規格に統一の動き、ThreadとZigBeeが協業へ

 Thread Groupは現在、ZigBee Allianceとの協業によってスマートホーム向け製品の開発に取り組んでいる。この協業関係により、「ZigBeeクラスタライブラリ(ZCL)」のアプリケーションプロトコルをThread上で動作させるというチャンスが開かれることになった。Boross氏は、「Threadは、さまざまな種類のアプリケーションレイヤープロトコルと連携し、それをサポートすることが可能だ」と述べている。

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Threadは、アプリケーションレイヤーに依存しないネットワークスタッキングである 出典:Silicon Laboratories

 Boross氏は、「Thread Groupのメンバー企業は、かつて7社だったが、現在では160社を超えるまでに増加している。こうした企業との協業によって、無線メッシュネットワークプロトコル向けに、Thread規格の試験の相互運用性を確保したり、微調整を行うなど、懸命な取り組みを進めてきた。今回ついに規格が完成し、真のThread製品を手掛けるメーカー各社に向けて提供できる運びとなった」と述べている。

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