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3Dプリンタでセンサーを作った! 米大学が発表腐った牛乳を検知(2/2 ページ)

米カリフォルニア大学バークレー校(UC Barkeley)が、3Dプリンタで、コンデンサやインダクタなどの受動部品を作成した。それを用いて、腐った牛乳を感知するためのセンサーを作ったという。

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腐った牛乳を検知する“スマートキャップ”

 実証用のプロトタイプの作成には、積層解像度が30μmの3Dプリンタを使用し、電子部品とインターコネクトの充填(じゅうてん)には、銀粒子を含む液体ペーストを使用したという。

 このボトルキャップの内部構造は、下の図のようになっている。

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ボトルキャップの内部構造(クリックで拡大) 出典:UC Barkeley

 コンデンサとインダクタによってタンク回路が形成されている。牛乳パックを素早くひっくり返し、牛乳をコンデンサ間の空洞(図のTop electrodeとBottom electrodeの間)に入れる。そのまま36時間、室温で放置したところ、タンク回路の共振周波数(530MHz)が4.3%変動したという。比較用として冷蔵庫に入れておいた牛乳パックの共振周波数は、0.12%とほんのわずかしか変化しなかった。

 Lin氏は今後、樹脂と金属の両方を印刷できる3Dプリンタを使い、金属材料を用いて受動部品を作りたいとしている。

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3Dプリンタで電子部品を作成している様子(クリックで拡大) 出典:UC Barkeley

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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