ラティスが「世界初」のSuperMHLソリューション:USB Type-Cで4K映像とUSB 3.1データの同時伝送を実現
ラティスセミコンダクターは、USB Type-Cコネクタを介して、4K/60fpsのビデオ信号とUSB 3.1 Gen 1/Gen 2データを、同時に伝送することが可能となるSuperMHLトランスミッタIC「Sil8630」及びレシーバIC「Sil9396」を発表した。
ラティスセミコンダクターは2015年8月、USB Type-Cコネクタを介して4K/60fpsのビデオ信号とUSB 3.1 Gen 1/Gen 2データを、同時に伝送することが可能となるSuperMHLトランスミッタIC「Sil8630」及びレシーバIC「Sil9396」を発表した。同社は「USB Type-Cで4K映像とUSB 3.1データを同時伝送できるソリューションは世界でも初めて」と主張する。
Sil8630は、最新の携帯電話やタブレット端末、ノートPCなどに実装されたアプリケーションプロセッサのHDMI2.0トランスミッタとシームレスに接続することができる。また、MHLスイッチを内蔵しているため、USB2.0対応のType-Cコネクタとも直接接続することができる。Sil8630とType-CポートコントローラIC「Sil7033」を組み合わせることで、4K/60fpsビデオ信号とUSB 3.1 Gen 1データを同時に伝送することが可能である。
Sil9396は、MHLアダプタやドッグに向けた製品である。Type-CポートコントローラICの「Sil7023」や「Sil7033」と組み合わせて用いることにより、USB Type-C対応のモバイル機器やPC、HDMIディスプレイ装置、入出力装置、外部記憶装置などのUSB機器と接続することができる。Sil9396をモニター装置やプロジェクタ装置、TV受像機などに内蔵すれば、USB Type-C対応のモバイル機器などとの接続が可能となる。
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