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長距離無線LANで20kmの海上伝搬に成功三浦〜江ノ島間を13Mbpsで結んだ!

日本電業工作は2015年8月18日、長距離無線LANシステムを用いて、海上20kmの距離での伝搬試験を実施し、映像/データ伝送における実用性を確認したと発表した。

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 日本電業工作は2015年8月18日、4.9GHz帯を使用した長距離無線LAN(IEEE 802.11j)システム「FalconWAVE4.9G-WiFiプラス」を用いて、海上20kmの距離での伝搬試験を実施し最大伝送レート13Mビット/秒(bps)での伝搬に成功したと発表した。

 一般に、海上での長距離無線伝搬は、陸上よりも困難とされる。海面反射によるフェージング現象などが生じるためだ。

17cm角アンテナで実現

 これに対し、日本電業工作は、長距離でも安定した通信が行いやすいMIMO(Multiple Input and Multiple Output)伝送機能を長距離無線LANシステムであるFalconWAVE4.9G-WiFiプラスに搭載。同システムは、約17cm角サイズの小型アンテナながら、19.5dBiの高利得、アンテナの放射角18°(水平/垂直面とも)という特長を持つ。


長距離無線LANシステム「FalconWAVE4.9G-WiFiプラス」の概要 (クリックで拡大) 出典:日本電業工作

三浦市諸島磯〜藤沢市江ノ島

 海上での伝搬試験は、親機を神奈川県三浦市諸島磯に、子機を藤沢市江ノ島に、それぞれ仮設。海上約20km離れた親機、子機間で、映像伝送や通信速度などの測定を実施した。


実験概要 (クリックで拡大) 出典:日本電業工作

 その結果、13Mbpsの最大伝送レートを達成した他、アンテナ設置高による潮位変動が及ぼす通信への影響などを確認。さらに、「カメラ映像伝送、データ伝送における実用性を実証した」(同社)という。

島部のデジタル格差解消へ

 今回の海上伝搬試験の結果を受けて、日本電業工作では「島部のデジタルデバイドの解消や海上に設置された施設からの情報通信に適用できることを確認した」とし、同システムを離島間通信や、風力発電設備など海上施設との通信などへ応用していく方針。

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