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「ソフトウェア定義の環境を」 Xilinx戦略を語る:ALL PROGRAMMABLEを推進へ(2/2 ページ)
Xilinxは、6つの産業トレンドの要求に応える戦略を発表した。「ALL PROGRAMMABLE」をテーマに掲げ、ソフトウェア定義のプログラミングモデルの導入を進めることで、急速に発展するIoTやADASなどの産業トレンドで次世代のシステムをサポートしていきたいという。
6つのトレンド産業の成長促進へ
Xilinxは今までのプログラマブルロジックの時代においては、5万人以上のハードウェアエンジニアを潜在ユーザーがあった。今後は、HLSやSDx、Zynqシリーズの展開により、ソフトウェア定義のプログラミングモデルを進めることによって、25万人のソフトウェアエンジニアを潜在ユーザーにしたいと考えているという。
Xilinxが潜在ユーザーを5倍にした先には、成長トレンドにある産業に浸透することを目的としている。その産業とは「動画」「ADAS」「Industrial-IoT」「5G」「SDN/NFV」「Cloud」の6つだ。「電気通信事業者の皆さんと話していると、6つのトレンドでソフトウェア定義という動きが起きていることは間違いない。私たちは6つのトレンド産業で次世代に必要とされる機能をそろえた」とSteve氏は語る。
Xilinxは、1984年に設立されたカリフォルニア州サンノゼに本社を構えるFPGAの大手ベンダー。3500人以上の従業員数、2万社以上の顧客数を持ち、世界FPGA市場で「55%のシェアを誇っている」という。
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