サイプレスが富士通エレとの代理店契約を拡大:全Cypress製品を扱い年間600億円めざす
Cypress Semiconductorは、富士通エレクトロニクス(FEI)との販売代理店契約を締結し直し、FEIが日本市場で全Cypress製品の販売を開始したと発表した。
旧Spansionからの契約を拡大
Cypress Semiconductorの日本法人サイプレス セミコンダクタは2015年9月14日、富士通エレクトロニクス(FEI)と新たな代理店契約を締結し、同年9月10日からFEIが日本市場で全Cypress製品の取り扱いを開始したと発表した。
FEIはこれまで、2015年3月にCypressと事業統合したSpansionの国内販売代理店を務め、旧Spansion製品の取り扱いを実施してきた。
今回の契約は、FEIと旧Spansionで結んだ契約を差し替えるもので、旧Spansion製品に加え、旧Cypressの製品についても全て日本市場でFEIが取り扱えるようにしたもの。旧Cypressのプログラマブルシステムオンチップ「PSoC」や、車載向けタッチセンシング製品、SRAM、不揮発性メモリ、USBコントローラICなどをFEIが国内で販売することになる。FEIは今回の販売代理店契約で年間5億米ドル(約600億円)の売り上げ計上を目指す。
Cypressのセールス&アプリケーション担当上級副社長のMike Balow氏は、「現在、日本でのビジネスはCypress全社の3分の1強に及ぶ規模を誇り、FEIは当社の主要な対象分野でさらなるビジネス拡大に貢献してもらえるだろう。今回の代理店契約に伴い、巨大な日本の自動車市場、そして産業および民生市場の新たな顧客にCypressの製品ポートフォリオを組み合わせて販売していくことが可能になる」とコメントしている。
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