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メダル型センサーモジュール、スマホなどと連動:スーツケースの転倒・開閉も遠隔地から分かる!?(2/2 ページ)
ロームは「CEATEC JAPAN 2015」において、IoT社会の実現に向けて、複数のセンサーと無線通信IC、ローパワーマイコンを搭載した評価キット「センサーメダル」のデモ展示を行った。預けたバッグや荷物の状態を、スマートフォンなどで遠隔地から確認することが可能となる。
スーツケースもセンサーメダルで管理
センサーメダルのIoT応用として、スーツケースへの装着事例も紹介した。センサーメダルを取り付けたスーツケースが転倒したり、傾いたり、落下などの衝撃を受けたりした場合に、その状況をスマートフォンなどで遠隔地から確認することが可能となる。地磁気センサーの情報から、スーツケースが開閉されたかどうかもわかるという。
また、スーツケースが過去に受けた衝撃や開閉などの状況を把握することができるロギング機能や、スーツケースが移動したルートのトレース機能なども備えている。さらに、センサーメダルを装着したスーツケースと、信号を受信するスマートフォンの距離が、ある一定の間隔以上になった場合、「スーツケースの動きと距離の変化などから判断して、盗難を検知することも可能」(説明員)と語る。
センサーメダルのIoT応用としては、これ以外にも手荷物や輸送用段ボールの状態検知なども挙げた。センサー評価キットは2016年1月より発売する予定である。
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