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IoT製品の開発期間を短縮する小型BLEモジュールスマートロックやスマート升に採用

Bluetooth SIGは、2015年10月7〜10日に開催された「CEATEC JAPAN 2015」で、Bluetoothを活用したさまざまな製品の展示を行った。本記事は、その一部を紹介する。

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 Bluetooth SIGは、2015年10月7〜10日に開催された「CEATEC JAPAN 2015」で、Bluetoothを活用したさまざまな製品の展示を行った。本記事は、その一部を紹介する。

マクニカの無線通信モジュール

 マクニカは、同社が提供する無線通信モジュールを展示。Bluetooth Low Energy(BLE)モジュール「Koshian」を内蔵したスマートロック「Qrio」や、LEDライトが仕込まれた升をスマートフォンの操作で発光させることで、お酒が光って見えるようになる「スマート升」、光ファイバーを使ったろくろなどの採用事例を紹介した。

 Koshianは、Broadcomの「WICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Device) SMART SIP BCM20737S」を搭載。サイズも10.2×21.5×2.0mmと小型のため、IoT製品やウェアラブル端末への実装を容易にする。ユカイ工学が開発したベースボード「Konashi」と互換性があり、単体でブレッドボードやユニバーサル基板への実装が可能になっている。同社は、「980円で購入できるKoshianで、顧客がいち早くプロトタイプを開発でき、IoT機器の開発期間の短縮やコスト削減に効果がある」と語る。

 展示では、Koshianが内蔵された光ファイバーを使ったろくろのデモを公開。モーターとLEDが筐体の中に含まれており、LEDの光が光ファイバーに向けて光を放つことで、外に見えているといった仕組みである。Koshianが内蔵されていることによって、スマートフォンのアプリからBluetoothでLEDのオン/オフや光の色を制御することができる。

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光ファイバーを使ったろくろのデモ。Koshianが内蔵されていることによって、スマートフォンのアプリからBluetoothでLEDのオン・オフや光の色を制御することができる

Qualcommの「CSRmesh」

 Bluetooth SIGブースでは、Qualcommの「CSRmesh」を活用したデモも行われていた*)。CSRmeshは、Bluetooth Smartでメッシュネットワークに接続された多くの機器を、スマートフォンやタブレット端末で制御することができる。Bluetoothは到達距離に限界があるが、メッシュ状に接続された機器が、リレーのような形で通信するため、到達距離を拡大することが可能だ。同社が既に量産するIC「CSR101x」などが実装された機器にソフトウェアを追加することで、ハードウェアの変更なしで動作が可能になっている。展示では、タブレット端末を通して照明を制御するデモが行われた。

*)関連記事:無数の機器をスマホで制御可能な「Bluetooth Smartのメッシュ技術」

「CSRmesh」を活用した照明制御のデモ。タブレット端末を通して、照明のオン/オフや色の変更といった制御が可能になる。展示では近距離で行われているが、CSRmeshではメッシュ状に接続された機器が、リレーのような形で通信するため、Bluetoothと比較して到達距離を拡大することができる(クリックで拡大)

 Bluetooth SIGブースは、他にも子どもの見守りや貴重品の紛失防止に利用可能な「フォーカスビーコン」や、クラウド型お話しロボット「OHaNAS」、センサーを内蔵したスノーボード「XON SNOW-1」など、Bluetoothを活用した製品が展示されていた。

CEATEC JAPAN 2015(CEATEC 2015)

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