TEDとトーメンエレ、豊通エレが共同ビジネス:TEDの自社ブランド品を3社で共同拡販
東京エレクトロンデバイスとトーメンエレクトロニクス、豊通エレクトロニクスの3社は2015年10月26日、車載や産業機器分野で共同ビジネスを行うと発表した。
車載、産業分野に対し、3社がinreviumを拡販
東京エレクトロンデバイス(以下、TED)とトーメンエレクトロニクス(以下、トーメンエレ)、豊通エレクトロニクス(以下、豊通エレ)の3社は2015年10月26日、TEDの自社ブランド製品群「inrevium」(インレビアム)の拡販を共同で行うと発表した。トーメンエレ、豊通エレの2社では、inrevium関連売上高として2020年に20億円の計上を見込んでいる。
inreviumは、FPGAを搭載した開発評価ボードをはじめ、システムLSI開発用IPやソフトウェアなどTEDが開発、製造する自社製品の総称。これまで、inreviumの販売は、販売代理店を置かずにTEDが自社で実施し、産業機器市場を中心に事業を行ってきた。
そうした中で、inrevium事業のさらなる拡大を目指すTEDでは2015年7月22日に、豊田通商傘下のエレクトロニクス商社であるトーメンエレ/豊通エレは、inreviumに関する販売代理店契約を締結。以後、共同でのビジネス開拓に向けた検討を行ってきたという。
相互の商材を生かした製品開発も
検討の結果、3社は、車載分野、医療やFAといった産業機器分野で共同でビジネスを展開していくことで合意。車載分野は、トーメンエレ/豊通エレが得意とする用途分野であり、「inreviumのFPGA関連製品、ASICなどの技術を提供することにより、車載電子制御システムおよび、それら開発プロセスにおいて高機能化・高効率化の実現を目指す」(3社)とする。
産業機器分野については、inreviumと各社の商材を組み合わせたソリューション開発を共同で実施する方針で、「顧客にとって最適なソリューションをワンストップで提供する」(3社)としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
動くモノにズレなく投影する高速プロジェクタ
東京エレクトロンデバイスは2015年7月、東京大学 石川正俊/渡辺義浩研究室と8ビット階調の映像を最大1000fpsのフレームレートで投影できる高速プロジェクタ「DynaFlash」を共同で開発したと発表した。表示最小遅延は3msを実現し、動いている対象物にあたかも印刷されているかのように映像を投影できる。リアルなクモ型ロボットを制御する10米ドルマイコン「xCORE」
東京エレクトロン デバイス(TED)は2014年6月、英国のマイコンメーカーであるXMOS(エックスモス)と販売代理店契約を締結し、子会社のパネトロンを通じ、XMOSのマルチコアマイコン「xCORE」の取り扱いを開始した。多数のモーターをリアルタイム制御できるなどのxCOREの特長を生かし、産業機器や車載機器市場での拡販を行っていく。足りないインタフェースを補う、AEC-Q100準拠のカーナビ用拡張I/O LSI
東京エレクトロン デバイスの拡張I/O LSI「TE7740RPF」は、SPIやUARTなどのI/Oを1チップにまとめたもの。カーナビゲーション向けの製品で、車載用ICの標準規格AEC-Q100に準拠している。日本特化の環境発電向けICが発売、二次電池の補助電源を狙う
いかに機器の充電の手間を減らすか――。エネルギーハーベスティング(環境発電)技術と二次電池の組み合わせが、1つの解になるかもしれない。