検索
ニュース

ペロブスカイト太陽電池、効率と信頼性を向上低コストの太陽電池、実用化に一歩近づく(2/2 ページ)

物質・材料研究機構(NIMS)太陽光発電材料ユニットの韓礼元ユニット長らの研究グループは、ペロブスカイト太陽電池で高い発光効率と信頼性を両立する技術を開発した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

1cm角の試作セルで効率16%を確認

 研究チームは今回、面積が約1cm角のペロブスカイト太陽電池セルを試作し、変換効率を測定したところ16%が得られたという。信頼性も大幅に改善した。実用化の目安となる光強度1sunの太陽光で1000 時間の連続照射を行った場合でも、変換効率の低下は10%以内に抑えられることが分かった。


今回試作した面積が約1cm角のペロブスカイト太陽電池セル(黒い部分) 出典:NIMS

試作したペロブスカイト太陽電池セルの変換効率分布 出典:NIMS

試作したペロブスカイト太陽電池セルの光連続照射テストの結果(黒色の線は光照射をしない場合、赤色の線は光照射を行った場合) 出典:NIMS

界面を最適制御し、より高性能に

 研究チームは、今回の成果を基に、更なる高性能材料の開発を続けていくとともに、ペロブスカイト太陽電池における各層間の界面を最適に制御することで、より高性能化を目指していく考えである。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る