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10G通信環境で遅延などにも強い通信プロトコル:速度低下によるインターネットのイライラを解消(2/2 ページ)
情報通信研究機構(NICT)は、クレアリンクテクノロジーの協力を得て、10Gbps高速インターネット環境でも、遅延やパケットロスに強いデータ通信プロトコルの開発に成功した。10Gbpsインターネット環境で、大容量ファイル転送や高速ウェブ閲覧、低ノイズの4k/8k映像伝送などを可能とする。
HpFPは、TCP互換(プログラムレベルで置き換え可能な)通信プロトコルである。このため、遅延が発生するような既存の通信環境でも、TCPのソケットライブラリをHpFPライブラリに置き換えるだけで高速にすることが可能となる。しかも、HpFPの通信ソケットライブラリは、標準的なC言語で記述されており、OSには依存しない。現在はLinux版のみを実装しているが、今後はWindows版や Mac OS X版、iOS版、Android版など、それ以外の主要なOSで動作するソケットライブラリも開発していく計画だ。
なお、HpFPを利用した10G対応のインターネット環境を広く普及させていくためにNICTでは、「遠隔地からクラウドストレージに高速にアクセスできるネットワークファイルシステム」、「遠隔地からのノイズレス4k/8k映像伝送」、「1kB程度の小サイズファイルの大量ファイル高速伝送」、「高速なインターネット向けウェブアプリケーション及びウェブブラウザ」などの用途について、共同開発していくパートナーを探している。
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