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ルネサス、鶴岡工場をTDKに譲渡へ:薄膜製品需要増でTDKが打診
TDKとルネサス エレクトロニクスは2015年11月30日、ルネサス鶴岡工場(山形県鶴岡市)をTDKに譲渡する内容で基本合意に至ったと発表した。
閉鎖から一転、譲渡へ
TDKとルネサス エレクトロニクスは2015年11月30日、ルネサス鶴岡工場(山形県鶴岡市)をTDKに譲渡する内容で基本合意に至ったと発表した。TDKは同工場を取得し、薄膜技術応用電子部品の需要増に対応する。
ルネサス 鶴岡工場は、ルネサスの完全子会社ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング(RSMC)が現在運営する半導体前工程製造拠点で、5インチウエハー製造ラインを有する。従業員数は約270人。
従来、同工場は、「鶴岡東工場」と呼ばれた拠点。2013年8月にルネサスが発表した再建策*1)の中で「今後2〜3年以内に集約を予定」と位置付けられ、2016年3月末までに閉鎖される見込みだった。なお、同工場近隣の12インチウエハーラインを持つ旧ルネサス鶴岡工場については2014年3月に、ソニーに売却されている*2)。
*1)関連記事:鶴岡工場の閉鎖を決定したルネサス作田会長、「まだ人・モノが多い」
*2)関連記事:ルネサス、ソニーへの鶴岡工場譲渡完了を発表
今回の譲渡は、2015年10月初旬にTDK側からルネサス/RSMC側へ、工場取得を打診。協議の結果、3社間で基本合意に至ったという。なお、3社は今後、譲渡期日や鶴岡工場の従業員の承継を含む詳細な条件を協議し、2016年2月末をメドに最終契約を締結させる方針としている。
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