コンデンサを進化させる意外な新材料とは?:クイズで振り返る2015年エレクトロニクス業界(1/2 ページ)
2015年のエレクトロニクス業界のニュースを“クイズ”で振り返る年末企画! 今回は、コンデンサを進化させる可能性のある意外な材料についてです。
2015年、新たなエレクトロニクス材料の発表が相次ぎました。
なかでも、新材料として大きな注目を集めたのが「カーボンナノチューブ」(CNT)です。2015年は、CNTの実用化に向けた動きが本格化した1年だったでしょう。
2015年11月には、日本ゼオンがスーパーグロース法(SG法)と呼ばれる新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業で開発された製法を用いて、CNTの量産工場を稼働させました。まだまだ本格普及に向けては、低コスト化しなければなりませんが、同工場が立ち上がり、本格的な量産技術の確立に向け、大きく前進したといえるでしょう。
*)関連記事:産学官連携で挑むCNT、ついに量産工場が稼働へ
CNTの応用面でも開発が進んでいます。2015年7月には、CNTを応用した超小型コンデンサ「CNT集積化マイクロキャパシタ」を開発したと発表しました。このコンデンサは、アルミ電解コンデンサと同等性能を、1000分の1の体積で実現するもの。半導体製造技術も応用でき、量産に向けた製造技術確立にも見通しがついているようです。
*)関連記事:アルミ電解コンデンサと同等性能で体積は1000分の1! 超小型のカーボンナノチューブ応用キャパシタ
体積が1000分の1になるなど、材料1つで、大きな進化を遂げるコンデンサですが、2015年は、意外な材料でも性能が高まる可能性が指摘されました。
では、問題です。
問題
2015年7月9日、エルナーは、“○○県”の研究機関と共同で、“ある果物の木の枝”から作る活性炭を電極材料に用いたコンデンサの量産に向けた研究開発を実施すると発表しました。活性炭のもとになる“ある果物の木”とは、次のうちどれでしょうか?
A. リンゴの木
B. ミカンの木
C. ブドウの木
D. びわの木
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