ニュース
±5cmを検知するセンサーは何に応用できるのか:オムロンがデモ展示(2/2 ページ)
オムロンは、2016年1月13〜15日に東京ビッグサイトで開催された「ウェアラブルEXPO」で、±5cmに相当する±0.6Paの気圧変化を検知する「絶対圧センサー」を展示した。
天気の変化によって、ビルの照明の色を変化
次に紹介するのは、気圧の変化を照明で表現しているデモである。
気圧の変化をLEDで表現しているデモ。気圧の変化をセンサーで検知し、変化した気圧を電圧に変換する。電圧の変化によって、LEDの光り方を変えるといった流れだ。例えば、雨のときは青色/晴れのときは赤色のような、天気の変化でビルの照明の色を変えるといった応用例が考えられるという (クリックで拡大)
同社によると、絶対圧センサーは、スマートフォンやウェアラブル端末、活動量計に搭載し、立つ/座る/寝る/倒れるといった人の動きや、階段などの昇降を高精度に判別するアプリケーションに応用していくという。将来的には“安心/安全”を提供する、子どもや高齢者の見守り用途としての展開も行っていきたいとした。
環境複合センサーとしての展開も
同社は、絶対圧センサーに加えて、温湿度や照度、気圧、速度センサーなどを内蔵した「環境複合センサー」も参考出展した。工場における熱中症防止やオフィスの環境管理に適しているという。環境複合センサーは、2016年夏頃の展開を予定しており、顧客の要望に合わせてカスタマイズした形で提供していくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「ウェアラブルEXPO」を彩るスマートグラスたち
ウェアラブル端末の活用と技術の総合展「ウェアラブルEXPO」が、2016年1月13日に開幕した。本記事は、展示で注目を集めたスマートグラスやヘッドマウントディスプレイを写真で紹介する。 - 時計だけじゃない、これからは“着る”健康管理?
ウェアラブル端末の活用と技術の総合展「ウェアラブルEXPO」が、2016年1月13〜15日の会期で行われている。本記事は、展示で注目を集めた“着る”タイプのウェアラブルシステムを紹介する。 - ウェアラブルはもっと速く安く作れる――Agx
ウェアラブル機器市場に参入する障壁を下げる。そのような理想を掲げて2015年12月に設立された新興企業Agx。同社は「第2回 ウェアラブルEXPO」に出展し、開発プラットフォームについて説明した。 - 医療用ウェアラブル向け統合型センサー、マキシム
Maxim Integrated Productsは2016年1月13日、パルス酸素濃度と心拍数を計測できる医療用ウェアラブル機器向け統合センサーモジュール「MAX30102」を発表した。