ニュース
Microchip、Atmelを35.6億ドルで買収:Dialogとの買収合戦に決着
Dialog SemiconductorによるAtmel買収に、対抗買収を仕掛けていたMicrochip Technology。MicrochipがAtmelを35億6000万米ドルで買収することで決着した。
Microchip Technologyは2016年1月19日(米国時間)、Atmelを35億6000万米ドルで買収することで合意した。当初Atmelを買収する予定だった英Dialog Semiconductorには、契約解除金として1億3730万米ドルが支払われた。
Microchipは、Amtelを1株当たり8.15米ドル(7米ドルを現金、1.15米ドルを自社株)で買収する。
これに伴い、AtmelはDialogとの買収合意を解消し、上記の金額をDialogに支払った。
MicrochipによるAtmel買収は、既に両社の取締役会で承認されていて、取引は2016年第2四半期に完了する見込みだ。
Atmelは2016年1月13日に、Microchipからの提案が、Dialogに対して優位だと発表していた。Dialogが提案した買収額は46億米ドルだったが、その後、Dialogの株価の下落に伴い、買収額が減少していた。
マイコンの世界シェアは3位に
Microchipは発表の中で、今回の買収によりマイコンの世界シェアが3位になるとしている。さらに、2019年3月期には、1億7000万米ドルのシナジーを計上できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Atmelの買収、Microchipが優勢か
Atmelは、Microchip Technology(Microchip)から提案されていた対抗買収を、英Dialog Semiconductorによる買収提案よりも「優位」と判断したことを発表した。Atmelは、2015年9月にDialogがAtmelを46億米ドルで買収することで合意していた。 - 2015年半導体業界再編を振り返る[上半期編]
2015年、半導体業界に“M&Aの嵐”が吹き荒れ、その勢いは収る気配さえない。2015年を1月から主な半導体業界の買収/合併劇を振り返っていく。 - Intel、Alteraの買収完了を発表
Intelは2015年12月28日(米国時間)、FPGA大手のAlteraの買収を完了したと発表した。 - 「半導体メーカーとの連携不可欠」――TDK
TDKは、Qualcommとの合弁会社「RF360 Holdings Singapore(以下、RF360 Holdings)」を設立した背景について説明会を開催。同社社長の上釜健宏氏は、「半導体メーカーとの連携が不可欠」と語った。ただ、やはり合弁会社設立に対する疑問の声や懸念事項もあるようだ。