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16nm「Zynq」は消費電力5W以下、自動運転向け?:カーエレ展でデモ展示(2/2 ページ)
ザイリンクスは、2016年1月13〜15日に東京ビッグサイトで開催された「国際カーエレクトロニクス技術展」で、先進運転支援システム向けのソリューションの展示を行った。
ADAS開発システムを一気通貫で提供
次に紹介するのは、Zynq-7000 All Programmable SoC搭載ボード「ZC706」と5台のカメラを搭載したラジコンカーのデモである。Zynq-7000 All Programmable SoCは、「ARM Cortex-A9」2コアと28nmベースのFPGAで構成。ビデオ入力や画像処理/識別などの機能を実装している。デモでは、自動車/オートバイ/自転車/人を検出し、一定の距離まで近づくと自動的に制御を行い、ラジコンカーを静止させる様子が見られた。
ラジコンカーには5台のカメラと、「ARM Cortex-A9」2コアと28nmベースのFPGAで構成されている「Zynq-7000 All Programmable SoC」が内蔵されている。「ZC706」には、ビデオ入力や画像処理/識別などの機能を実装しており、ADASの開発期間を短縮できるという (クリックで拡大)
同社は、パートナー企業とともに録画プラットフォームや物体を分類するツールも提供。Xylonはメインボードを含めたプラットフォーム、eVSは画像認識のアルゴリズム、DDSは録画プラットフォームなどに必要な全体的なデザインを行っている。これにより、「ADAS開発システムを一気通貫で提供することが可能だ」(同社)とした。
なお、ザイリンクスは2016年2月1日に16FF+プロセスを採用したハイエンド向けのFPGA「16nm Virtex UltraScale+」の出荷を顧客向けに開始したと発表している。
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