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新生ノキア発進、5G対応基地局製品をMWCで発表Wi-Fiを含む複数の通信方式に対応(2/2 ページ)

Nokia(ノキア)は、Mobile World Congress 2016(MWC 2016)で、1つのベースバンドでWi-Fiを含む、複数の通信方式をサポートできる5G(第5世代移動通信)対応ベースステーション「AirScale」などを発表した。

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IoT関連の具体的な事例

 IoT brought to lifeエリアでは、IoTがもたらす新たな収入源の創出と運用コストの低減について、15の事例を交えて紹介した。特に、収益性の改善/向上がこれから大きな課題の1つになると強調する。Leading in 5Gエリアでは、先行する5Gソリューションと、その商用化に向けた道筋を示す。20Gビット/秒以上のスループットや、膨大な数のデバイスが接続されるネットワーク環境などに対応するソリューションを用意した。


MWC 2016におけるノキアの展示テーマ。「IoT brought to life」及び「Leading in 5G」の概要 (クリックで拡大) 出典:ノキア

 IoT関連の具体的な事例としていくつかの用途を挙げた。「コネクテッドサービスビークル」は、車両内に設置した携帯端末を活用し、搭載された製品在庫の管理や、目的地に到着する時間の管理などをリアルタイムで行うことが可能となる。「スマートバスシェルター」は、タッチ式スクリーンが設置され、バスの運行状況などを確認することができる。周辺市街地の地図データを見ることもできるシステムである。「スマートユニバーシティキャンパス」は台湾で実施されているシステムで、図書の管理やさまざまなファイルの管理などが行われているという。

ネットワーク構成をソフトウェアで動的に設定/変更

 ネットワーク構成をソフトウェアで動的に設定/変更することが可能なSDN技術も紹介した。「必要な時に、必要な経路で、必要な帯域を提供する」ことができる技術である。ビデオ信号のトラフィック増加や、機械間(M2M:Machine to Machine)通信が急増するなど、新たに登場する通信需要に対して、柔軟に対応できるようになる。

 SDN技術を適用すると、コントローラ側から端末装置に対して、サービスの設定や変更を自動で行えるのもメリットである。特に、マルウェア対策に有用だという。現場で作業することなく、コントローラ側でセキュリティポリシーを変更するだけで、すべて自動的に設定を変更することが可能となる。

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