Galaxy S7、北米向けはSnapdragon 820搭載へ:スクリーンとバッテリーが大型化
Samsung Electronics(サムスン電子)は2016年2月、スマートフォンの新製品「Galaxy S7」と「Galaxy S7 edge」を発表した。
北米以外ではExynos搭載見込み
Samsung Electronics(サムスン電子)は2016年2月22日〜25日に、スペインのバルセロナで開催されている「Mobile World Congress 2016」(MWC 2016)で、次世代スマートフォン「Galaxy S7」と「Galaxy S7 edge」を発表した。S6シリーズに小規模なアップデートを加えた形で、より大型のスクリーンやバッテリーを備えている。
標準モデルのS7のうち、北米に向けて出荷されるモデルにはQualcomm製のプロセッサ「Snapdragon 820」が搭載されるようになるが、北米以外向けモデルのS7にはSamsung製のチップ「Exynos」が搭載される見込みだ。いずれのモデルにもクアッドHDディスプレイ「Super AMOLED」が採用されている。S7のスクリーンサイズは5.1型だ。S7 edgeには曲面ディスプレイが採用されており、背面も少しカーブしている。
新しいGalaxyのモデルはいずれもマイクロSDカードに対応するほか、32Gバイトの内部ストレージと4GバイトのRAMを備えている(北米以外の一部の地域では64Gバイトモデルが入手可能になる予定)。両モデルはUSB Type-Cに対応していないが、代わりにマイクロUSBポートを搭載してGear VRヘッドセットとの互換性を実現した。
SamsungはS6と同様にGalaxy S7とedgeでも交換可能なバッテリーを採用しなかったが、S6でのバッテリー寿命に関する不満に応えて携帯電話用バッテリーのサイズを大きくした。以前のモデルでは2550mAhだったバッテリー容量は、S7では3000mAh、S7 edgeでは3600mAhまで増えた。S7 edgeのバッテリー容量は以前に比べ1000mAhも大きくなったことになる。いずれのモデルも急速充電と急速ワイヤレス充電に対応する。
解像度下げて、光多く取り込む
S7に搭載されるカメラの解像度は12メガピクセルで、S6の16メガピクセルよりも低いが、Samsungの主張によると、ピクセル当たりのサイズは大きくなり、光を56%多く取り込むことで低照度でもより良い画像を実現するほか、レンズはより明るく、開口部はさらに広くなったという。センサーの形は横長の16:9から4:3に代わったが、それぞれのピクセルにフォーカスピクセルとしての機能を果たさせるシステムによって、新しいカメラは旧世代品に比べ最大で3倍速くフォーカスできるようになった。
いずれのモデルも米国では2016年3月11日に発売される予定で、事前予約は同年2月23日から受け付け開始となるが、現時点で価格は明らかにされていない。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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