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ニュアンスの車内通話機能、メルセデスが採用広い車内でも会話を楽しみながら安全運転(2/2 ページ)

ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン(以下、ニュアンス)は、独自の車載向け音声信号処理技術「VoCon SSE」と、その応用製品「In-Car Communication(ICC)」について、技術説明会とICC機能搭載車両への試乗会を行った。

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ICCシステムを試乗体験

 今回、ICCシステムを体験するために試乗した車両はMercedes-BenzのVクラスで、「Burmester」サラウンドシステムオプションの車内通話機能として実装されているという。この車種には、ICCの一方向会話システムが搭載されている。前席から後部席への会話をサポートすることを狙いとしているためで、前方へ強く放出される発声エネルギーの指向性を考慮すると、「実用上は一方向会話システムでも十分」(同社)と話す。高速道路を時速80kmで走行中でも、助手席と3列目の後部座席との会話は、通常の音量で十分に認識できるレベルであった。

ICC機能が搭載されたMercedes-BenzのVクラスの室内。左がルームミラー上部に設置された入力マイク部、右は3列シートの側部に設置された出力用スピーカー

 ICCの動作環境は、一方向会話システムであれば、プロセッサの動作周波数が120〜150MHz、RAM容量が25kバイト、ROM容量は250kバイト程度で済む。双方向会話システムであっても、ほぼ2倍のプロセッサ性能を有するシステム上で動作する。処理時間はICC自体で約5.6ミリ秒、入力から出力までの遅延時間は8.4〜9.3ミリ秒と短く、違和感のない会話を行うことができるという。

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