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エプソン、2025年度までの長期ビジョンを策定省・小・精の技術革新で人やモノと情報をつなぐ(3/4 ページ)

セイコーエプソン(以下、エプソン)は、2025年度を最終年度とする長期ビジョン及びその第1期中期経営計画をまとめた。売上高は2015年度予想の1兆1000億円に対して、2025年度には1兆7000億円を目指す。

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第1期中期経営計画

 Epson 25の実現に向けて、同社は3つの期間に分けた。その第1ステップとなるのが2016〜2018年度に取り組む「Epson 25第1期中期経営計画」である。これまでのSE 15で実行してきた戦略をベースに、「転換と開拓」で得られた成果を継続して展開する。その上で、「Epson 25を実現していくための基盤づくりと製品開発の仕込みを行う期間である」と位置付け、「必要な投資も積極的に行い、強固な基盤を整備していく」(碓井氏)と述べた。

Epson 25における第1期中期経営計画の位置付け(左)と、セグメント別の業績目標(右) (クリックで拡大) 出典:エプソン

 第1期中期経営計画における各事業の取り組みも紹介した。「プリンタ事業」では、ラインヘッド搭載のインクジェットプリンタを早期投入し、オフィス用複写機市場などで攻勢をかける。「プロフェッショナルプリンティング事業」では、プリントヘッド技術「PrecisionCore」をベースに競争優位性を確立し、新規の領域で需要拡大を目指す考えだ。

Epson 25第1期中期経営計画における各事業の取り組み。左がプリンター事業、右はプロフェッショナルプリンティング事業 (クリックで拡大) 出典:エプソン

 ビジュアルコミュニケーション事業では、新しいレーザー光源やインタラクティブ技術などを駆使してプロジェクター市場での優位性をさらに高めていく。ウェアラブルプロダクツ事業では、ウォッチの事業基盤を磨きつつ、センシング技術を融合することで、人と情報をつなぐ価値ある製品を開発・供給していく。向こう3年間で主柱事業としての礎を築いていく方針である。

Epson 25第1期中期経営計画における各事業の取り組み。左がビジュアルコミュニケーション事業、右はウェアラブルプロダクツ事業 (クリックで拡大) 出典:エプソン

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