今こそ問いたい――そのダイエット、本当に必要ですか:世界を「数字」で回してみよう ダイエット(28)(7/10 ページ)
ダイエットシリーズも、いよいよ最終回です。今回は、私が、150日にわたりダイエットを行った結果として得たメリットとデメリットを紹介します。結局のところ、私たちは「ダイエットに失敗する」という運命から逃れられないのかもしれません。それでも、ダイエットに関する情報は日々氾濫し、その市場が縮小することはないように思われます。だからこそ、こう問いかけたいのです。「そのダイエットは、本当に必要ですか?」と――。
「江端ダイエット」を大公開
では、最後に、私が実践してきたダイエットの効果、その方法およびメリット/デメリットについて、具体的にご報告致します*)。
*)なお、私が行ったダイエットは、美容ダイエットではなくて、メタボ対策のダイエットですので、あらかじめご了承ください。
- 期間:150日(1日平均、−90g)
- 効果:80kg→66.5Kg(−13.5kg)
基本的には、上記の「逆算ダイエット」をベースとして、以下を実施しました。
(1)上記の「体重計」と「ノート」だけは、毎日実施した
体重計に乗り忘れた日は、帰宅時にわざわざスーパー銭湯に寄ってまで、体重計に乗ってきました。「体重データだけは何が何でも、絶対に切らさない」が、私のダイエットの基本方針でしたので。
(2)食事を定食化した
体重データを取るために必要だったからです。
朝はおにぎり1個とみそ汁のみ、昼は社食のお弁当のみ、夜は社食のソバと小鉢のサラダのみ、としました。乳製品、糖分を含む飲料物は飲まないようにして、お茶、ブラックコーヒーのみとしました。
(3)「あたりめ」だけは無制限に摂取しても良いことにした
もっとも、「あたりめ」はそんなに食べられるものではありませんが、空腹の苦痛を紛らわす方法として、ローカロリー、咀嚼(そしゃく)時間の長さともに、最良の食物でした。
また、アルコールによる空腹の麻痺(まひ)化も行いました。ただし、少量で効果があり、カロリー摂取量が少なくなるウイスキーを飲み、ビールと日本酒は避けてきました。
(4)甘味が欲しい時には、和菓子を食べるようにして、洋菓子は避けた
(5)時々、泳いだ
隔週で家族でプールに行き、1時間近くかけて1000メートルほど泳いでいました。
(6)家族バイキング、会社の飲み会などでは、普通に飲み食いした
1週間ごとに目標を設定して、それをクリアできた週(水曜日)には、北極ラーメンを食べにいってもよいことにしました。満足感を得るために、もやしの方を大盛にして注文していました。
(7)「自分ソバ」は、無制限に食べて良いものとした
自宅で、週末、自分で作るソバです。鶏肉、ホウレンソウ、ネギ、ナメタケ、(卵とテンプラはNG)を煮たてて、追い鰹つゆと、(大量の)唐辛子の輪切りを放りこんだだけの簡単なものですが、今でも、この「自分ソバ」を食べられる、週末が待ち遠しいです
(8)唐辛子を持ち歩いた
(これは効果があったかどうかは不明なのですが)、上記の唐辛子の輪切りをいつでも持ち歩いて、食事(主に社食のソバ)にふりかけていました。私は本来「辛いもの好き」なのですが、少量の食事でも、食欲が押えられるような気がします。
また、どうしてもごはんのお代わりが欲しい時には、どんぶりに寿司のシャリくらいのご飯と、さけ茶づけと、わさび(チューブ)3cm程を入れて、そこになみなみとお茶(500ccくらい)を注ぎいれて、食べていました。いわゆる「水腹」というやつです。満腹中枢が機能してくるまでの、時間(30分)の時間稼ぎです。
以上をまとめますと、私は「○○ダイエット」と名前のつくものは、何一つやっていません。
「食事の量を減らす」「低カロリーの食事にする」ということを150日間、地道に続けてきただけです。
では、次に、この私のダイエットのメリットとデメリットを列挙してみたいと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.