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東芝の白物家電譲渡額は537億円に東芝ライフスタイル株の8割超を美的に譲渡

東芝は2016年3月30日、既に白物家電事業を売却することで基本合意していた中国の美的集団と譲渡契約を締結し、譲渡額は約537億円になる見込みと発表した。

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 東芝は2016年3月30日、既に白物家電事業を売却することで基本合意していた中国の美的集団と正式な譲渡契約を締結したと発表した。東芝の白物家電事業を展開する子会社東芝ライフスタイルの株式のうち80.1%を美的に譲渡する内容。譲渡額は、約537億円となる見込み。譲渡日は、2016年6月30日。

 譲渡対象の東芝ライフスタイルは、白物家電事業以外にも、テレビなどの映像事業を手掛けるが、映像事業については株式譲渡日に、東芝の子会社である東芝メディア機器に移し、東芝グループ内に残す。東芝ライフスタイルの2015年3月期業績は、売上高4989億円、営業損失821億円で、うち映像事業は売上高1917億円、営業損失321億円だった。

 東芝コンシューママーケティング、東芝ホームテクノなど東芝ライフスタイルの子会社16社も東芝グループから外れる。

 東芝は2016年6月30日以降も東芝ライフスタイル株式を19.9%保有することになり、一定の影響力は残ることになる。東芝社長の室町正志氏は美的との基本合意後、白物家電事業関連の従業員や国内外の拠点は譲渡後も維持する方向で美的と協議を進めていることを明かし、「国内や東南アジアでは東芝ブランドは維持される」との見通しを語っていた*)。なお東芝は、「株式譲渡日から8年経過以降に持ち分について行使可能なプットオプションおよびコールオプションに関する契約を譲渡日に美的と締結する予定」としている。

*)関連記事:東芝、18年度売上高5.5兆円に向けた事業計画

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